当ページでは、こちらの日本語教師養成講座420時間 通信教育を修了して、都内の日本語学校にお勤めの修了生(63歳男性)の受講体験談をご紹介しています。
都内の日本語学校に就職
私は現在、東京都内の日本語学校(東京入国管理局適正校・法務省告示校)で日本語教師として活動しています。
受講した時の感想
私はそれまでの仕事を辞め日本語教師になろうと思い、約半年かけてこの420時間の日本語教師養成講座を受講しました。
420時間というのはかなり大変で、毎日3~4時間くらいやって、半年くらいかかりました。しかし、楽しくて息切れはしませんでした。
講座の構成
この講座では文化庁のシラバスにそった420時間の日本語教師養成カリキュラムを、テキストや動画や解説音声などで学習するものです。
それに加え、計20回のワークシートを作成・提出し、講師から添削指導を受けます。
「顔がみえる指導」の講座だった
通信講座ですから、インターネットでのやりとりが基本にはなりますが、講座講師の先生から非常に丁寧な指導を受けました。添削の文章に血が通っており、それがとても励みになりました。「顔がみえる指導」という例えがまさに当てはまるでしょう。
自分が教える側に回った今、その添削指導は、「教師として生徒に接する際の姿勢」も教えてくれていたのだと感じています。講師の先生とは卒業後も音信をとっております。
私はちょうどこの講座と並行して週1回、地元の国際交流協会で留学生に対する日本語教育のボランティア活動をしていたのですが、講座で学んだことを実践してみて、役に立つことを実感しました。
この講座の特徴
この講座の特徴(他の講座との違い)は、いくつかあります。
間接法
日本語教育の方法は、特に国内では、基本的には日本語を使って日本語を教える「直接法」がメインです。他の言語(例えば英語)で日本語を教える「間接法」もあります。実際に外国人に日本語の初歩をバイリンガルで教える際には「間接法」が役立つのですが、「間接法」についても学べるのがこの講座の特徴です。他の大手の会社が出している教材では学べません。
格助詞
私はこの講座で「格助詞」という概念を教わりました。「格助詞」とは、主に名詞について、その名詞と他の語(他の名詞、あるいは述語としての動詞・形容詞)との意味関係を示す助詞の一つです(例えば「私が行きます」の「が」など。)。
他の通信制の日本語教師養成講座の教材は「格助詞」という概念を教えておらず、他の「助詞」と区別しません。
以前、他の講座の運営者の方が、この講座の教材は今の実態に合わない古い日本語教育だと批判していたのを直接聞いたことがありますが、言語学的にはこの講座の理解で正しいのです。
この講座では、日本語教師としての必要不可欠なものが得られましたし、今、自分が日本語を生徒に教えるにあたって、講座が役に立っていることは間違いありません。
3月3日に私の勤務する学校にて卒業式を執り行いました。全員大学または専門学校へ進学させ、ハッピーハッピーな卒業式でした。今、寂しさが湧いてきました。いい子たちでした。
これも全て講座をご担当いただいた先生のおかげです。感謝しております。