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日本語教育全書(養成講座教材テキスト閲覧)

当「日本語教師養成420時間総合講座」の中で、一番 分厚い教材テキストが、この日本語教育全書になります。

日本語教育全書の概要

A BOOK ON JAPANESE LANGUAGE EDUCATION

この「日本語教育全書」は本「日本語教師養成420時間総合講座」のメイン教材として編纂されました。

これまでの「基礎講座」では主に「いかに日本語を教えるか」という日本語教授法の実践面を中心に学習してきましたが、本講座では、文化庁の「日本語教員養成において必要とされる教育内容」の報告シラバスに準拠して、「社会・文化」、「教育」、「言語」に関わるそれぞれ3つの領域を相互に関係を持たせながら、コミュニケーションスキルと日本語教育のスペシャリストを目指した学習をしていきます。

文化庁は「各養成機関は日本語学習者の学習需要の多様化や日本語教員養成課程修了者の活躍の場の拡大が見られる現在、多様なコースを設ける必要がある」と各日本語教師養成機関が独自性を出すことを奨励しており、当420時間総合講座も「何が日本語教師として必要か」という視点から、文化庁報告の教育細目を参考に本講座の教育の特色を出した内容にしており、その学習の中心となるのがこの「日本語教育全書」です。

 

日本語教育全書表紙
A4(見開きでA3)サイズ、622ページ、厚さは3.2cmほど。
ちょうど電話帳ぐらいの厚さと重さがあります。

本書は「日本語教育全書」という名の通り、日本語教育の知識面でのハンドブックでもあります。

日本語教師を目指すみなさんが現場で教えていく上で具体的な指導に結び付けていくための知識の習得は必要不可欠です。特に基礎講座では「いかに日本語を教えるか」という実践面の学習をした受講生にとっては、教師としての資質・能力の向上を図る上での専門的な知識の習得は重要な要素になります。

本「日本語教育全書」はそのような要請に十分に応えられる内容になっています。

現在は日本語学習者のニーズの多様性に伴い、広範囲の知識とコミュニケーションスキルを持つ日本語教師が求められています。そのことを念頭に置いて、知的好奇心を維持し、教える現場で知識をどう生かしていくか、を考えて本「日本語教育全書」を活用すれば、現代の状況に対応できる日本語教師に必ずやなれるでしょう。

日本語教師は日本と日本人を代表する仕事です。たとえお金をもらわないボランティアであっても状況は同じです。その自覚を持っていなければ無責任の謗りは免れません。言葉の背景には、必ずその民族の歴史や文化・伝統があるわけで、その言葉を教える日本語教師は、その背景にあるものを愛し誇りを持っていなければなりません。それがあってはじめて日本語を教える喜びもあるし、日本語教師としてのやりがいも生じます。これから日本語教育について学習する人は、そのことをしっかり認識しておいてもらいたいと思います。

本書および本講座が生涯みなさんの学習の友として手垢塗れになることを念願します。(「日本語教育全書」より)

日本語教育全書サンプル1日本語教育全書見開き
▲クリックでテキストの拡大画像をご覧いただけます。

 目次

※一部のみ抜粋

第一章 世界と日本
日本(日本事情)について/日本人論/世界の中の日本(その繁栄の源)/英語で紹介する日本事情と日本文化

第二章 日本語教育の歴史と現状
日本語教育とは/近代以降の日本語教育/戦前の日本語教育/戦後の日本語教育/日本語教育の現状/学習者の種類と教育目的/現代の日本語教育の概要(文化庁レポートより)/日本語教育重要語句/日本語能力試験日本語教育能力検定試験について

第三章 国語学史・日本語学史
上代/中古/中世/近世(江戸時代)/国語学・日本語学史における辞書/[国語学・日本語学史の出題範囲と傾向]/など

第四章 異文化間教育
異文化間教育とは/日本語教育における異文化コミュニケーション/語学とコミュニケーションの関係/日本語教育のあり方/異文化間のコミュニケーション教育についての教師の役割/コミュニケーションモデルの歴史的な変遷/異文化理解と心理/異文化間カウンセリング/異文化間教育における重要語句(カルチャーショック、UカーブとWカーブ、文化吸収:カルチャーアシミレーター、ファシリテーター、インターアクション、ディブリフィングなど)/バイリンガリズム等

第五章 言語学
言語学とは/言語学における言語の定義/言語学における記号/言語独自の特性/形態論/統語論/語用論/意味論/言語学の種類/[言語学の出題範囲と傾向]

第六章 言語と心理
学習者の言語習得過程(認知心理学の応用)について/効率よく学習させるために/記憶/知識の構造化/言語理解における既有知識/認知心理学の視点からみた教師の役割/認知心理学を応用した教授法の課題/日本語教室での心理学の応用(人間性心理学)/認知心理学の重要語句(スキーマ、ボトムアップとトップダウン、宣言的知識、手続き的知識、など)/外国語(朝鮮語、中国語など)

第七章 語彙
語彙とは/[語彙の出題範囲と傾向]

第八章 音声学
音声学とは/発音/調音点(位置)/調音の様式(調音法)/音韻と音素/母音/音節とモーラ/アクセント/[音声学の出題範囲と傾向]

第九章 語構成
語構成とは/[語構成の出題範囲と傾向]

第十章 日本語文法Ⅰ
日本語文法理論の提起者/品詞概説/指示詞(指示代名詞)/接続詞/間投詞/助動詞/コピュラ/名詞/数詞/副詞/助詞/形容詞/動詞

第十一章 日本語文法Ⅱ
テンス/ムードによる分類/ヴォイス/受身/使役/可能/自発/自動詞/他動詞/[日本語文法の出題範囲と傾向]など

第十二章 文の成分
主語/目的語/修飾(修飾・被修飾の関係)/接続節/並列節/副詞節/条件節/連体修飾節/補足節/節の従属度について/[文の成分の出題範囲と傾向]など

第十三章 文の種類
各品詞文の文型/複文と従属節/[文の種類の出題範囲と傾向]など

第十四章 談話
談話とは/[談話の出題範囲と傾向]

第十五章 文字・表記
日本語の文字/漢字/片仮名/平仮名/ローマ字/新旧仮名遣いについて/送り仮名について/歴史的仮名遣いについて/[文字・表記の出題範囲と傾向]など

第十六章 漢字・熟語・文学などに関する一般常識
漢字・熟語・文学などに関する一般常識について/漢字・熟語、日本語表現に関する一覧/国語に関する世論調査/代表的古典作品年代別一覧/代表的近代文学作品年代別一覧/近代文学界一覧/和歌について/古典の資料/[漢字・熟語・文学などに関する一般常識の出題範囲と傾向]

第十七章 言語と社会
日本語の乱れ(変化)について/ポリティカルコレクトネス/方言について/日本人の敬語に関する意識、慣用句等の意味の理解や使用に関する意識など

第十八章 日本語教授に関する知識・能力
コースデザイン-ニーズ調査分析と目標言語調査-シラバス(構造的、機能的、場面、話題、技能、タスク)-ケーススタディ/日本語教授法の各論(文法訳読法、直接法、ASTP(Army Specialized Training Program)、オーディオ・リンガル・アプローチ、GDM(Graded Direct Method)、認知学習法、CLL(コミュニティー・ランゲージ・ラーニング)、TPR(Total Phisical Response)、サイレント・ウェイ、サジェストペディア、ナチュラル・アプローチ、コミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング、ロールプレイ等)/授業(実習)における学習者への評価-評価とは、評価の対象、情報収集の手段、テストの種類、テストの条件、テストの項目分析、テストの評価、学習者によるコース評価、面接、授業記録と評価/教材・教具-主教材の教科書・練習帳、副教材としての視聴覚教材-白板、オーディオテープ・CD、ビデオテープ&DVD、OHP/教師の心得/[日本語教育能力検定試験:教授法の出題と傾向]など

第十九章 日本語学概論
日本語学概論とは/各分野別の特色/[日本語学概論の出題と傾向]

日本語教育能力検定試験関連1
日本語教育能力検定試験キーワード

日本語教育能力検定試験関連2
異文化接触/国際人権規約/出入国管理/外国人登録/難民条約/国際協力/NPO,NGO,ODA,OECD/日本の少数民族/世界の少数民族

日本語教師アシスタント準備要綱【付録】
プロだけでなくボランティアとして活動しているみなさんの一助にもなるように「アシスタント教師を成功させるための方法」(内容;英語の使い方/派遣校のニーズに応えるにはどうすればよいか/トラブル回避とトラブルに遭った際の解決法/円滑な人的交流の方法と生活の心得/体験者の声など)も付録としてお付けしてます。これにより、本格的な教授法を学びながら、アシスタントして円滑な実習ノウハウも短期に学べるようになっています。

以上が「日本語教師養成講座420時間総合講座」内の「日本語教育全書」のテキスト概要となります。

修了生より「日本語教育全書について」

【1】大学での講義を思い出した

テキストの1つである「日本語教育全書」は大変専門的であり、日本語についての歴史や文法体系、言語学・心理学など、久々に大学での講義を思い出しました。学習したことは日本語教師としての実践を支える重要な知識のよりどころになります。今後、ベトナムで日本語教育に携わりたいと思っていますが、現地へ赴いてもマスター講座の主教材「日本語教育全書」は重要なテキストとして活用し、日本語を教える私の力量の裾野を広げるものにしたいです。また、先生方からいただいた通信添削での「まとめ」もデータとして現地で活用できそうです。一般講座で学習した実践的対応に加え、マスター講座は言葉を支える日本人としての文化理解をさらに豊かにし、国際社会の一員として広い視野を持つべきこと改めて思い知りました。(広島ご在住の中学校の国語教員)

【2】分厚さに驚いた

後半のマスターコース「日本語教育全書」の分厚さにまず驚きました。 どういう風に学んでいくのか最初心配でしたが、毎回の先生の指示によりやり終えることができました。 (大阪ご在住のKさん,60歳)

【3】また読み返します

「日本語教育全書」はこの教材のお陰で楽しく学ぶことができましたし、再度全てを読み返し内容を完璧にできればと思っております。学び始めると如何に自分が無知であり、問題に使われる漢字すら解らずこのままではまずいと感じるようになりました。一方、日本文化(和)について総合的に学びたいという気持ちを抱くようになりました。(千葉ご在住のSさん/女性)

【4】自信を持って教えられるようになりました

特に29ページの「文化相対主義」、132ページ「言語と心理」の「専門的知識」、「手続き的知識」、249ページの日本語の動詞の受身、「間接受身」、434ページのコミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング、サイレント・ウェイなど、私が毎日の職場で直面している出来事についても、学ぶことができました。クラスで、教えるときにも、ぼんやりした説明しかできなかったことが今回、自信を持って教えられるようになりました。年末には62歳になりますが、あまりにも知らないことが多すぎ、もっと早くこの講座を知っていればよかったのにと思います。早速、同じ学校の若い先生たちにこの講座を紹介したいと思います。また、日本語教育を学ぶにあたり、この教科書の根底には、学習者に対する強い愛情が流れていることを感じました。(シンガポールご在住のF.S.さん)

【5】日本語補習校で教えながら修了

お教え頂いた中に、日本語を教授するに際しては「日本語を世界の中における一言語として客観視し、多角的な見方で捉えて教えること」があります。この事を念頭に、今後機会があれば日本で外国人に日本語を教える仕事につきたいと思っていますが、その際には日本語教育全書をバイブルとして活用していきたいと思っています。(オーストラリアNSW州ご在住の61歳女性、日本語補習校教師)→この感想文の全容はこちら[ 【受講体験談】通信の日本語教師養成講座420時間 ]にてご参照ください。

【6】日本語教育能力検定試験に合格

前年度に日本語教育能力検定試験に不合格になりました。どうしても合格したく、日本語教育について勉強したくて、こちらこの日本語教師養成420時間通信講座を受講しました。
前半(一般講座)では間接法について学びましたが、後半(マスター講座)では検定試験に関わる知識を大いに得ることができました。特に、使用した日本語教育全書は今後の教育活動にもとても役に立つと考えています。
そんな事もあったお陰で、今年度の日本語教育能力検定試験に見事合格できました。この養成講座を受講して本当によかったです。(静岡県ご在住の35歳男性)

【7】日本語を深いレベルで論じている

一番感心したのは、(後半の)マスター講義と日本語教育全書の内容です。日本語と日本文化の様々な側面を詳しく説明した総合的な本で、私たち日本語講師であっても学ぶべきことがたくさんあると思います。
日本語教育全書は、日本語をさらに深いレベルで論じ、日本語がどのようにして現在のような言語になったかを説明してくれました。
これは教師が日本語を徹底的に理解するために有益であり、また、日本人が日本語をどのように使っているか、使い方がどのように変化しているかという現在の現象についても紹介しているため、内容が非常にアップデートされています。(香港ご在住の25歳男性)

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日本語教師養成講座 420時間 通信教育

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