近年、ZOOMやSkype、Google Meetなどでオンラインで日本語を教える機会が増えています。
それに伴って「オンラインでの日本語の教え方を学びたい」「オンライン日本語教師になりたい」というお問合せや受講動機も増えております。
→参考:オンラインで日本語を教えるので
こちらの日本語教師養成420時間総合講座(通信教育)では、その講座の前半では「教え方」を中心に学んでいき、その過程で、オンラインで日本語を教える基礎的なノウハウも学んでいけるようになっています。
また、オンラインではマンツーマンで間接法で教える機会も多いですが、その英語で日本語を教える間接法も学べるのが当講座の大きな特徴の1つとなっています。
オンラインで日本語を教える方法【基礎編】
- 【基礎編】5回、【応用編】5回の計10回にわたって、オンライン日本語教師に役立つ知識やノウハウを学んでいきます。
- 修了までの目安は約10週間(2~3ヵ月弱)です。通信講座ですので個人の学習速度によって個人差があります。
第1回 オンラインレッスンの概要
まずおさらいの意味も込めて、オンラインレッスンの基礎的な仕組みやオンラインで教えることの意義や注意点などを学びます。
- オンラインレッスンの仕組み(大まかな構図など)
- オンラインで日本語を教える際のメリット(独自性/自由さ/市場の広さなど)
- オンラインで日本語を教える際のデメリット(個人責任/不安定さ/技術面など)
第2回 オンラインレッスンに必要なもの
次に、オンラインレッスンを始めるにあたってのインフラおよびソフトについての概要を説明します。
- パソコンタブレットスマホ(OSの確認など)
- インターネット回線(バックアップ回線にも注意)
- ソフトウェア・アプリ(ZOOM、スカイプ他)
- パソコン周辺機器(スピーカー/マイク/ウェブカメラ)
- 教える場所(自宅でもどこで教えるか)
第3回 契約と授業料について
オンラインで日本語教師をする場合、(1)日本語教育機関に所属、(2)登録制サービスに所属、(3)個人、のように、大きく3つの契約の形態が考えられます。その形態に応じた概要とレッスン料を設定する場合の注意点などを学びます。
- 契約(契約書に予め明記することなど)
- 授業料の設定(時間数に応じた相場など)
第4回 環境とマナー
教室で教えるのとは異なり、IT機器に大きく依存するオンラインの授業ならではの「環境」に関する注意点を学びます。
- IT環境のトラブル
- 時間と時差(全世界の学習者を対象とすることができます)
- 教師のマナー(身だしなみ/部屋/言葉遣い)
- 学習者のマナー(事前に契約書に明記する、など)
第5回 生徒の募集とレッスン
環境などの事前準備が整ったら、次は実際に生徒を募集する方法やその注意点などを学びます。
- 生徒の募集(組織に所属/登録制サービス/個人)
- レッスンの開始と終了(60分授業を仮定しての流れ)
- 基本テクニック(学習者の画面/カメラ目線/音声と音量/明るさ/使えるツールや教材)
オンラインで日本語を教える方法【応用編】
第1回 教師になる
オンラインで教えるといっても、日本語教育機関に所属する、登録制サービスに登録する、個人で教えるなどいろいろな方法があります。各ポイントをまとめてあります。
- 日本語教育機関に所属する(求められる資格や志望動機、面接など採用までの流れについて)
- 登録制サービスに所属する(応募条件や生徒の募集方法など)
- 個人で教える(広告の仕方や生徒の募集方法、授業料徴収方法など)
第2回 教える環境を理解する
オンライン授業ツールはいろいろなソフトがありますが、基本的な機能は同じです。図解とともに基礎的な部分を理解します。
- 教師の環境(ZOOMを例にしての操作方法など)
- 学習者の環境(生徒側の基本的な操作方法など)
- IT環境のトラブル対応(不可避な機器のトラブル。その原因のチェックポイントなど)
第3回 カリキュラムをつくる
独自色を出しやすいオンライン授業でsが、カリキュラムを作成する上でのポイントなどを学びます。
- レッスン時間と回数(適正な時間設定や全体の回数など)
- レッスン内容(教えるレベルや形態、使用テキストなど)
- 特化分野(学習者の要望に特化した授業を作りやすいのがオンライン日本語教師の特徴でもあります)
第4回 教材をつくる
教室での授業と異なり、オンラインの場合は、画面を通して見やすい(共有しやすい)ものでなければなりません。
- デジタル教材をつくる(写真/パワーポイント,キーノート,グーグルスライドなど/PC上で教材を作るコツ)
- 物理的な教材について(デジタル以外のアナログな教材について)
- オンラインリソースを利用する(ネット上で使える無料の補助教材も活用しましょう)
第5回 レッスンを組み立てる
実践編の最後として、通信講座のテキストを使って、マンツーマンで教える場合の実例を記します。
- トライアルレッスン:30分(教案例「音・数字・挨拶」「・・・は・・・です」/画面表示の具体例)
- レッスン一日目:60分(教案例「・・・は・・・です/ですか」/画面表示の具体例)
- レッスン二日目:60分(教案例「ではありません」「数・時刻」/画面表示の具体例)
※zoom授業の始め方
- zoomの始め方(zoomのインストール/アカウントの設定)
- zoomのミーティングルームの設定(授業で活用できる主な項目・・・ミュート/ ビデオ/画面共有/レコーディング/パスワード/ブレイクアウトルーム)
- オンライン授業実施で主催者に必要な設定(授業前/授業中)
- 注意点(実施の流れ/アカウント/チャット/画面共有/セキュリティ)
※上記内容は順次改定される場合がございますので、予めご了承ください。
Q&A -よくあるご質問-
Q.講座の受講料はいくらですか?
A. 当講座は以下の表のような構成になっています。
オンラインでの教え方を学びたいという方は、下記の②一般講座だけを受講すればよいので、受講料はA$990となります。(→円換算 価格表)
こちらから[ 仮申込フォーム ]を送信いただければ、日本円の額のお見積書(日本の銀行口座へお振込みの場合)をご案内いたします。
②の一般講座の後、③のマスター講座(A$750)を追加で修了すれば、①「420時間総合講座」の修了証が授与されます。
①日本語教師養成420時間総合講座 (①総合講座=②一般講座+③マスター講座) | |
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上の①日本語教師養成420時間総合講座を前後半(②と③)に分けて受講する場合 | |
②日本語教師養成一般講座 | ③日本語教師養成マスター講座 |
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- A$=オーストラリアドル
- 一度に①の総合講座(A$1740)を履修する場合も、①を②一般講座(A$990)と③マスター講座(A$750)に分けて履修する場合も、どちらも合計A$1740で受講料は同じです。
- 前半の一般講座だけで十分な方、とりあえず講座がどんなものか試してみたい方、受講料を分けて支払いたい方などが、②と③に分けて受講されていらっしゃいます。
→参考:継続受講生のペース - 当講座受講生全体としては、最初から①「420時間総合講座」をお申込みになり、一度に受講を済ませる方が大多数を占めています。
Q.質問は受け付けてもらえるのですか?
A. 受講中、各回のワークシート提出時に、ご質問いただけるようになっております。質問数に限りはありますが、オンラインでの教え方に関しても、ご質問を承っております。
Q.使用するテキストは?
A. オンラインでの教え方についてはPDFファイルでの案内になります。
それとは別に、講座の前半(日本語教師養成一般講座)では以下のようなテキスト・教材を使用して日本語の教え方を学習します。
直接法に加え、マンツーマンで教えることが多いオンラインレッスンで役に立つ英語で教える間接法も当講座で学べるのが大きな特徴の1つです。
Q.受講生は多いですか?
A. はい。毎月平均20名以上の新たな受講生が誕生していますが、実際に当講座修了後、オンラインで日本語を教えている方もいらっしゃいます。
オンライン日本語教師としては、例えば以下のような機関にて修了生が活動していらっしゃいます。
- italki(www.italki.com)・・・「プロの教師」や「コミュニティチューター」として
- JapaTalk(www.japatalk.com)
- Cafetalk/カフェトーク(cafetalk.com)
- MeeCoo(mee-coo.com)
- preply(preply.com)
- 日本村(www.ribencun.com)
- udemy(www.udemy.com)
- ストリート・アカデミー(ストアカ www.street-academy.com)
- Amazing Talker(amazingtalker.com)
- School of Everything(schoolofeverything.com)
- RINXs Online(rinxsonline.com)
また、最近も以下のような受講動機をお寄せいただいています。
日本語教育能力検定も受けたい
オンラインで海外の方向けに日本語を教えたいと思っており、教え方を学びたいのと、日本語教育能力検定試験を受験したいので受講を希望しました。(岡山県ご在住の24歳女性)
副業でオンライン日本語教師として働きたい
現在会社員でシフト制の仕事をしております。副業で日本語教師として働きたいと思っており、日本語教授法を習得したいと考えております。オンラインで働く事を想定しております。宜しくお願い申し上げます。(大阪府ご在住の29歳男性)
車イスでも支障がない仕事をしたい
私は車イスを使用しておりますが日本語教師になりたく思い、将来はオンラインのみで授業を行える教師になりたいと考えています。職場で流暢に日本語を話す外国人スタッフに日本語を教えて欲しいと請われました。その時に初めて、日本語のことを気軽に聞ける人がいない、日本語教師に聞いても納得出来る教え方は極わずか等の外国人の悩みを知り、なんとか出来ないかと考えた事が受講動機です。(大阪ご在住の33歳女性)
オンラインでの仕事にシフト変換していきたい
現在、北京在住で中国語と英語を勉強中です。語学を通じて世界の方々とコミュニケーションをし、語学の楽しさを再確認しました。母国語である日本語を少しでも多くの方々に知ってもらいたい、その為にも自信を持って各国の方々に教えていきたいと思ったのがきっかけです。また、海外在住となりオンラインでの仕事にシフト変換を考えています。前職は大学卒業後から介護職を行なってきました。色々と宜しくお願いいたします。(中国・北京ご在住の37歳男性)
間接法を基礎から学びたい
中国・北京の大学への留学から帰国後は通訳案内士の資格を取り、中国人観光客のガイドを務めていましたが、結婚出産を経て、現在は在宅にて中国人向けにオンラインで日本語を教えています。生徒さんは会社員の方から4歳のお子さんまで様々ですが、どのレベルにおいてもやはり中国語を用いての解説が必須だと感じます。 日本国内の通学型養成講座は直接法のみなので、間接法を学べるこちらの講座で是非基礎から学んでみたいと思いました。(千葉県ご在住の41歳女性)
フリーランスでやっていきたい
語学を学ぶ事が好きで、今年フィリピンへ短期留学へ行ったのですが、先生方の教え方の素晴らしさに感動し「自分も日本語を学びたい人へ教える仕事が出来たら良いな」と思い日本語教師の講座を受講したいと思いました。
現在個人事業主として仕事をしているのですが、日本語教師はオンライン等でフリーランスとしても仕事ができるようなので、その点も良いと思いました。(福岡県ご在住の45歳女性)
すでにオンラインで教えているが
4年前よりオンライン日本語教師を始めました。指導力UP、自身の理解のためにも、系統だった学習がしたいとずっと考えており、通信教育を調べておりました。御社のサイトを拝見し、ぜひ受講したいと考えました。(東京ご在住の46歳女性)
オンラインで中国語を学び日本語を教えたい
中国語をオンラインで学んでいるのですが、私も中国人に日本語を教えることになりました。教授法がわからなかったため、今回受講しようと考えました。 また中国人以外の方にも教えられたらと思い御社の英語での間接法に興味を持ち仮申し込みを致しました。(広島県ご在住の46歳女性)
退職後に外国人に関わる仕事をしたい
フルタイム(事務職)で働いていますが、英語が好き、外国が好きなので、リタイア後に外国の方と関わる仕事ができればと思っています。現在オンラインで英語を大変楽しく学んでいます。その恩返しでまずはオンラインで日本語を教える事ができるのを目標にしたいです。(大阪府ご在住の47歳女性)
母の介護中に在宅で働きたい
独学で日本語教授を勉強しながら、教科書を使ったり、いろいろなイベントをしながら過去10年前から個人でカナダで日本語を教えています。
本格的に日本語教授法を勉強したく、また、日本語を教えられるという証明が欲しいので、調べているうちに貴校のウェブサイトを見つけることができました。
日本へ帰って母の世話をするときのために、オンラインで日本語を教えたいと思います。(カナダ・ノバスコシアご在住の58歳女性)
また、実際に講座を受講した修了生からは、以下のような感想文を頂戴しております。
コロナ禍で失職、オンライン1.5ヶ月で受講費回収
- コロナ禍で働いていた会社がなくなり、住む場所に囚われない収入源を作ることを目的に日本語教師養成講座を受講。
- オンライン日本語教師として働き始め、1ヶ月半で当講座の受講料を回収することができました。
- さらに「強みのある教師になる」ことが今後の抱負
(香港ご在住の34歳女性、約11ヶ月で修了)
この感想の全文は、こちら【修了生の声】日本語教師養成講座420時間・通信制にてご覧いただけます。
オンライン教師を同時進行後、タイの大学に就職
この講座を始めたのと同時期にオンラインで日本語レッスンをし始めました。インプットしたことを実際の授業でアウトプットする機会があったのは非常に実用的でした。授業では、生徒のレディネス分析からレベルに合った授業を展開し、 生徒が授業を理解できているか常に確認することを心がけました。
また 、自分の生徒により良い授業を提供したいと考えることから、より熱心に講座の勉強に取り組めました。
例えば、ワークシートでもあったような文法の知識(「聞きます」 と 「聞こえます」の違い等)を生徒から質問された際、自分の文法知識が追いつかず即座に答えられなかったり、一度持ち帰って翌週に説明し直したりすることがあります。そんな時は 必ずテキストやノートを見返し 、理解するまで確認し直します。 テキストを読んで頭に入れるだけでは忘れてしまうことが多いので、 実際に人に教えることで自分の理解力向上につながるだけでなく、教師としての責任感も味わうことができ、熱心に勉強に励むことができました。→この感想文の全文はこちら【受講体験談】通信の日本語教師養成講座420時間をご覧ください。
(大阪ご在住の28歳女性、この後タイの大学に日本語教師として就職決定)
以上のように、様々なバックグラウンドをお持ちの方々が、ご自身の用途に応じて、当日本語教師養成講座を活用なさっています。