当ページでは、日本語教育について学べる大学院のリストをご紹介しています。
日本語教師として知識を深めスキルアップしたい方や、四大卒の「学士」から「修士」や「博士」へキャリアアップを図りたい方などのご参考になれば幸いです。
尚、各カリキュラム・コース名やその内容等は、各大学院都合により予告なく変更が生じる場合があります。また、記載の大学院以外でも履修できる場合もありますので、より詳細は各大学に直接、確認くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
大学院リスト
【目次】 北海道・東北|関東|北陸・東海・中部|関西・近畿|中国・四国|九州|Q&A|
北海道・東北
関東
北陸・東海・中部
関西・近畿
中国・四国
九州・沖縄
文化庁のリストに記載がある大学院
新潟県
- 新潟大学 大学院【対応済】
現代社会文化研究科 社会文化専攻国際日本文化分野(26単位以上)
東京都
- 大妻女子大学 大学院【対応済】
人間文化研究科言語文化学専攻日本語教員養成プログラム(26単位以上) - 桜美林大学 大学院【検討中】
言語教育研究科 日本語教育専攻(旧名称:「国際学研究科言語教育専攻日本語教育専修」)(26単位以上) - 創価大学 大学院【対応済】
文学研究科 国際言語教育専攻 日本語教育専修(26単位以上) - 東海大学 大学院【対応済】
文学研究科 日本文学専攻 日本語教育学コース(26単位以上) - 一橋大学 大学院【対応済】
言語社会研究科 日本語教育学位取得プログラム(第2部門)(26単位以上) - 武蔵野大学 大学院【対応済】
言語文化研究科言語文化コース日本語教員養成課程(26単位以上) - 目白大学 大学院【対応済】
研究科 言語文化研究科 日本語(26単位以上) - 早稲田大学 大学院【対応済】
日本語教育研究科 修士課程(26単位以上)
京都府
- 同志社女子大学 大学院【検討中】
文学研究科 日本語日本文化専攻 日本語教員養成課程(大学院)(26単位以上)
大阪府
- 関西大学 大学院【検討中】
・文学研究科 日本語教師養成講座<大学院コース>(26単位以上)
・外国語教育学研究科 日本語教育専門家養成講座(26単位以上)
・東アジア文化研究科 日本語教師養成講座<大学院コース>(26単位以上)
兵庫県
- 大手前大学 大学院【検討中】
日本語教員養成課程(26単位以上) - 神戸大学 大学院【検討中】
国際文化学研究科 日本語教師養成サブコース(26単位以上)
大学院に関するQ&A
Q.大学院を出ないと日本語教師にはなれないのですか?
A. いいえ。基本的に、日本語教師の求人のほとんどは、学歴については「四大卒まで」を求めているものが多いので、四大卒で有資格者であれば最低限 十分ではあります。
しかし、求人によっては、例えば大学勤務や独立行政法人等特定の団体などで日本語教師として働く場合は、大学院卒などのより高条件が求められる傾向があります。給料や勤務条件等、より好待遇を望む場合は、より高学歴であることが一般的に求められます。
Q.大学院の選び方は?
A. ご自分の研究テーマと合致している先行研究をおこなっている研究者あるいは大学院を探せば、自ずと行くべき大学院は絞られるはずです。大学院とは自分の研究を進めるための機関です。大学や日本語教師養成講座のように、日本語教育の方法を漠然と「受け身で教えてもらう」場所ではありません。そのため、大学院に進学するためには研究計画書が必要となります。その研究計画書に合致した先行研究を調べていけば、ご自分が指導を受けるべき研究者が在籍する大学院も自然と見つかることでしょう。
Q.大学院はどのくらいお金(費用)がかかるのですか?
A. 大学院によって様々ですが、国立と私立に分けて、おおまかに説明しますと、
- 国立大学:初年度納付金約82万円(入学金約28万円、授業料年間約54万円)
※博士前期課程2年間合計で上記82万円+2年目の授業料54万円=約136万円程度 - 私立大学:初年度納付金約90万円台~120万円台×在学年数分
といった感じですが、特に私立大学は入学金や授業料も、本当に大学により様々でかなりの差があるので一括りにはできません。
※上記はあくまで当頁アップ時現在のものであり、大学によって年次変動する可能性がありますので、あくまで目安程度にとどめていただけますと幸いです。
Q.日本語教師にとって、大学院の意義・価値は?
A. 日本語教育分野をさらに探究するという意義はもちろんのこと、学歴社会が日本よりも顕著な国において、高学歴になることで、教員としての生徒からの信頼をより得られやすくなること、そして前述のように、大学院卒=「修士号」以上の学位を得ることで、就職先の幅をより広げられる、などのメリットがあります。
実際、日本語教師の求人でも、相応の勤務先は、以下のような応募資格を求人情報に課しています。
国際交流系の独立行政法人の求人例:
【応募資格】:日本語教育関連分野において修士号以上の学位を有すること。タイの大学勤務の求人例:
大学院修士課程の「日本研究」の授業、論文指導を中心にお願いするため、「日本語教授法」の分野で「博士号」所有者(近いうちに取得見込み者も可)。博士号は日本国内、国外いずれで取られても構いません。
上記の一例のような求人や、その他研究論文の提出などが求められる求人が実際、多く見られます。大学院を卒業することによって、これらの求人にも対応できるようになります。
Q.日本語教師にとって大学と大学院卒ではどう違うのですか?
A. 前述の通りですが、学歴を簡単にまとめると、以下のようになります。
短大卒:準学士
四年制大卒:学士
大学院修士課程(2年)修了:修士
大学院博士課程(3年)修了もしくは博士論文が認定:博士
日本語教師の求人情報で、修士や博士などの研究成果の提出を求めているものがありますが、それがつまり大学院卒であることを求めている採用条件ということになります。
Q.大学は非専攻で卒業したが、大学院で日本語教育を専攻すれば日本語教師になれるか?
(例:大学を経済学部や法学部等で日本語や日本語教育関連を非専攻で卒業したが、大学院で日本語教育を専攻した場合)
↓
A. なれなくもないですが、「雇用者側(採用する学校等)次第」です。
採用する側が、大学院での専攻やそれまでの職歴などをどう評価するか、によります。
そもそも一般的には、大学院というのは、日本語教師として「実務経験を積んできた人が、さらに日本語教育を研究し、キャリアアップを図るところ」という側面が強いので、これまで日本語教師または日本語教育に関してゼロだった人が、突然、大学院に入ること、そして大学院を出て日本語教師なれることは、一般的には無理があるかと存じます。
よって、「四年制大学卒業者で、大学で日本語教育を主専攻または副専攻をしなかった人」が、日本語教師を目指す場合は、まずは日本語教育能力検定試験合格を目指すか、日本語教師養成420時間講座を修了することのほうが、現実的と言えます。
高学歴ワーキングプアを解決する具体的方策と学位取得者7人の証言
いかに安く、楽をして、合理的に大学院へ行くか。
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