教壇に立つ日本語教師

Q. 日本語教師養成講座の受講を検討しています。いろいろ社会経験を重ねてきて40才半ば(44歳)からの挑戦となります。挑戦することに無駄はないと思いますが、(日本語教師を目指す上で)年齢でのデメリットはありますか?

A.
まず、お問合せのこちらの日本語教師養成420時間講座のほうですが、こちらは年齢制限はございませんので、問題なく受講できます。50台や60歳代の受講生もたくさんいらっしゃり、むしろ40歳台というのは中堅どころ(講座受講生の平均年齢レベル)で、特に珍しいご年齢ではなく、気にすることはありません。

にもございますように、非常にたくさんの40歳台の方が、日本語教師養成講座を受講なさっています。

高齢化が進む中途採用市場

次に日本語教師の就職という点ですが、日本語教師は新卒採用市場ではなく、完全に中途採用市場です。一般企業への就職と違って、新卒の若い人ほど有利、といった業界でもありません。どの勤務先(日本語学校)も、社会経験を含め即戦力となりうる人材を求めているのが日本語教師の業界で、むしろ新卒者を採用して学校で育てる・・・といった余裕がない学校がほとんどです。

また、どこも人手不足で年々、高齢化が進んでいる業界でもあり、勤めている教員の「3人に1人が60歳以上」という職場も珍しくなくなってきています。

日本語の文法上の教え方というのは日本語教師養成講座でも学べますし、授業での経験を積んでいけば、数年でものになってきます。

しかし、社会経験というのは、年齢とともに蓄積するしかない換え難きものであり、まさに日本語を学ぶ外国人学生が知りたがっている、日本語の「その先にあるもの」、それがみなさんが経験してきた社会経験と人生経験そのものです。
外国人学生が知りたがっている、日本社会というものを、ご自身の社会経験と照らし合わせて存分に教えてあげてください。

あなたがこれまで積み重ねた社会経験の1つ1つが、日本語を学ぶ生徒にとって「生きた教材」となるのです。

むしろ30,40歳台がちょうどよい

日本語の知識だけでなく、日本語教師には社会経験もふまえて授業にフィードバックしていく必要がありますので、落ち着いた頃合の30代、40代が、むしろちょうどよい頃合でもあります。

例え現在、日本語教師を目指すあなたが主婦の方であっても、日本語を学ぶ生徒の中には、主婦の方(夫の駐在の付き添いで来日した学生)も少なからずいますので、親身になって生徒に接することができるでしょう。

また、別問題として、日本人は外国人からは非常に若く(幼く)見られがちで、20歳代の日本語教師は教壇に立つ「教師として」どうしても(外見的あるいは言葉遣いや考えが)説得力に欠けることが少なからずあります。

実際、日本語学校の生徒には年配の方もいらっしゃいますし、その意味でも30歳代、40歳代の日本語教師というのも、一定数ニーズがあるのも事実で、求人の採用条件に、わざわざ「日本で5年以上の一般企業経験がある人」などと条件を付している日本語学校もあるくらいです。

いずれにしても、一般の会社就職と異なり、中途採用市場なのが日本語教師の業界です。また、日本語教師は定年のない「専門職」ですので、フリーランス的に働くスタイルで、年齢など気にせず(むしろ年齢を武器に)、たくましく闊歩していくことが重要です。

その他 関連Q&A

日本語教師は今までの仕事経験が重用視される仕事か?

Q. 今年の夏から秋にかけて留学を考えている者です。留学の第一目的は英語力の向上なのですが、キャリアチェンジを考えています。そこで、日本語教師について興味を持ちましたのでこちらの日本語教師養成プログラムについて詳しい内容を知りたいと思いました。私は長期間の職歴がないのですが、日本語教師は今までの仕事経験が重用視される仕事なのでしょうか。

A. 何が重要視するかは、求人の雇用先によっても様々ですが、当ホームページ内には「未経験者が応募できる日本語教師・教職の求人情報」もございますので、参考にしていただければ幸甚です。

一般的には、日本語教師には「日本での社会経験」や「日本語を外国人に教えた経験」などがあるか、等々が重要視されることが多いです。

その理由は、日本語教師は文法だけを教えればよい職ではなく、「日本のあらゆること」を教えなければならない仕事だからです。

特に、日本語を習おうとする外国人は、「日本の企業に就職予定」や「日本の企業と関係のある仕事に就きたい」といった方が多いため、日本語教師自身が、日本企業(会社風土・風習、ビジネスマナー、ビジネスメールの書き方など)について身を持って体験していないと、教壇での言葉に説得力がありません。それゆえ、日本語教師は明らかに新卒採用市場ではなく、中途採用市場です。

実際の日本語教師の求人を、ざっと数十~数百程度眺めてみるのが「何が重用視され、求められているのか」が一番わかりやすいかと存じますので、当ホームページ内の「日本語教師 求人募集 国内・海外就職一覧」などの求人情報をご覧ください。

45歳男性の人生をかけての転職

Q. 45歳の日本人男性ですが、海外(特に中国や韓国などのアジア)で日本語教師になれる可能性は何パーセント位ありますか?学歴は文系学士(USA)文系修士(日本)、英語:TOEIC800点程度、職歴:一つの会社で会社員20年、日本語教師を始めたい時期、48歳くらいから。年齢も高く、男性は人気が無いと聞いております。申し訳ありませんが、本当の実情をお聞かせいただきたく存じます。人生がかかっておりますので。よろしくお願いいたします。(東京都ご在住45歳男性)

A. 他の職業での転職同様、日本語教師においても年齢が高くなるほど就職は厳しくなるのは同じですが、45-48歳ですと、可能性はゼロではございません。少なくとも60歳での就職活動よりかはまだ可能性はございます。あとは雇用先との相性や、これまでの社会経験や人生経験で培ってきたネットワーク(コネ)をいかに活用できるか や、これまでの職歴や人生経験をどうアピールできるか、などのご自身の頑張りに因るところも大きいです。

尚、当日本語教師養成講座の受講生には、40歳台の方は、普通にたくさんいらっしゃり、40歳台から日本語教師を目指すことは、それほど珍しいことではございません。(受講生には50歳台・60歳台の方もいらっしゃり、40歳台は受講生全体からすれば、むしろ中間・中堅層です。)

上記リンク先の受講動機をご覧いただければわかりますが、様々なバックグランドをお持ちの方が、それぞれのご事情と用途に合わせて、当日本語教師養成講座を受講なさっています。

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