日本語教師は主婦が多い?

Q. ネットでいろいろ調べていると日本語教師という仕事は元は専業主婦の方がなられていたり、日本語教師養成講座を受講する人も主婦の方が多いようなんですが、なぜ日本語教師は主婦に適した資格なのでしょうか?

A. はい、確かに日本語教師として活躍されていらっしゃる方は、元は専業主婦の方が少なからずいらっしゃいますし、当日本語教師養成講座420時間の受講生もおよそ10~20%ほどが主婦の方で占められています。

日本語教師養成講座と併せて日本語教師採用の際の資格とみなされることが多い「日本語教育能力検定」の受験者も、例年10%強、つまり「十人に一人」以上が主婦層で占められていることからも、「日本語教師を目指す人は主婦が多い」ということがわかります。↓

「10人に1人」14%を主婦が占める日本語教育能力検定試験(平成23年度)
主婦受験者が多い日本語教師試験
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/graphs/2011_jltct_shokugyo.pdf (JEESホームページより)

 なぜ日本語教師は主婦が多いのか

ではなぜ日本語教師は主婦の方が多いのでしょうか。まず日本語教師という職業柄、社交性があっておしゃべり好きで柔和である女性に適していること。また、一般の会社では結婚や出産で一度離職してしまうとなかなか職場復帰や一般の会社への再就職は難しくなりますが、日本語教師の場合は、これまでの人生経験や趣味(料理や芸能関連)など「自分自身と自身の生活そのもの」を教材としてすべて生かせる仕事だからです。

実際、日本語を学ぶ生徒の中には、日本で仕事を見つけたご主人に付いてきたアジア諸国の外国人の主婦の方が、日本でのパートやアルバイトに就くために、日本語学校に日本語を習いにきている方も多く、その中には、今一つ日本社会に適用できていない主婦の生徒さんも少なからずいらっしゃいます。なかなか男性だとケアできない女性ならではの気遣いで、そうした方々のサポートにも力を発揮しやすい、という適性もあります。

日本語学習者も多様化してきており、日本で子育てをしながら日本語を学んでいる外国人もいらっしゃいます。そんな外国人にとって、例えば子供を通わせている幼稚園や小学校からの日本語の学級通信が読めないなど細かい部分ながらも切実な問題を多々抱えていたりしますが、その辺りを親身になって、きめ細かくサポートできるのも主婦経験ある日本語教師ならではの部分です。

 突破口も主婦に適しています

日本語教師 主婦 鍵 未来の扉それ以外にも、日本語教師の待遇・勤務条件などが主婦に適しているとも言えます。
というのも、日本語教師の勤務先(日本語学校など)は、どこも日本語教師には「即戦力」を求めており、資格取得直後のかけだしの新人は、なかなかいきなりフルタイム(専任/常勤)職には就くことはできません。

しかし、非常勤やパート(アルバイト)といったポジションだと「空き」が見つかる可能性はグンと上がります。

例えば、フルタイムの雇用はできないけれど、「平日午前中の9:00~11:45のクラスを担当していただける方を募集」とか、出向プライベートレッスンで「月曜~金曜のうち週2回、1回2時間での日本語レッスン」や「月、火、木、あるいは火、水、金の9:00-11:00あるいは10:00-12:00で、生徒さんが女性であるため、女性講師を希望」といった実際の求人もあり、そうした限定的な条件には、主婦以外の方はなかなか対応できないのが実状です。

女性が多い理由

つまり、日本語教師への未来の扉を開ける鍵穴の形状が、(パートやアルバイトといった)かなり限定的な形状の鍵でしか開けることができないようになっていて、その形状に合った鍵を持ち合わせているのが、生活基盤がある程度しっかりしていて、まずは部分的なポジションでも勤務できる主婦の方、ということになるのです。そのため、日本語教師は「主婦におすすめの資格」といわれることが多いのです。

最初はなかなか開けにくい日本語教師という業界のドアではありますが、なんとか最初の鍵穴さえ合致させれば、そこを足がかりとして突破口を開いて日本語教師デビューを果たし、経験をコツコツ積んでいけば、やがてフルタイム(正職員等)への道へつながる・・・それが現在の日本語教師の道への登竜門の1つでもあります。

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