ワーキングホリデー

語学留学やワーキングホリデーで渡航される方から、日本語教師や日本語教師養成講座についてご質問を受けることがあります。

ワーキングホリデーで日本語教師は現実的か?

質問
Q.ワーキングホリデーで海外へ行きたいと考えています。せっかくなので日本人ならではの仕事に何かチャレンジしたいと考えていたところ、日本語教師というのがおもしろそうだと思いました。実際、ワーキングホリデーで日本語教師として働く、というのは現実的なのでしょうか?

回答
A. ワーキングホリデービザでもOKとして日本語教師を募集している求人というのは存在します。

→参考:ワーキングホリデーで働ける日本語教師や教職の求人情報

しかしながら、ワーホリで渡航できる国すべてに需要があるわけではありません。ワーホリビザで渡航できる国(日本がワーキングホリデー協定を結んでいる国)は、2019年現在、以下の24ヶ国ですが、国毎に大まかにご説明します。

オーストラリア

数は少ないですが、他の欧米圏に比べるとオーストラリアは日本語学校または語学学校で日本語を教えている所もあるので、そうしたところでワーキングホリデーの滞在者を対象に日本語教師を募集していることはあります(実際に弊社サイトに求人が届いたこともあります)。
その他、(参加費用を徴収する)インターンシップを受け入れている日本語学校もあれば、現地の幼稚園~小中高校で活動する日本語教師アシスタント・ボランティアもあります。

ニュージーランド

NZも比較的日本語教育は盛んですが、日本語学校はほとんどありません。日本語補習校的なところでたまに、ワーキングホリデーの方も応募可の教員募集をやっていることがあります。
NZの日本語学習者がいるところは、現地の小中高校で、外国語の選択科目として日本語を学習している層が一番多いです。そこで有給の日本語教師になるには、NZの教員免許を取らなければなりません。NZの日本語教師アシスタント・ボランティアであれば、ワーホリでも小中高校で活動することはできます。

カナダ

カナダは主にBC州とオンタリオ州に小規模な日本語学校があり、そこで有給の日本語教師を募集していることはありますが(ワーキングホリデーでも可)、基本的にはパートタイムです。弊社に求人が届くこともあります。
あとは幼稚園教諭や保育士を対象とした、日系の幼児教育機関で有給で働く、といったカナダの求人も届くことがありますが、全体的に数は少ないです。

イギリス

あまり日本語学校的なものはありませんが、個人レベルで日本語を教えてほしいといった「粒」での日本語の需要はあります。あとは語学スクールでたまに日本語教師を募集していることもありますが、週1のパートタイムなどですので、生活の足しになることは期待できないでしょう。
現地に住んでいる日本人もたくさんいるため、イギリスでワーホリ(YMS)で日本語教師就職、というのは現実的には困難です。日本在住者を対象に、イギリスの日系学園などでの幼稚園教諭の求人などは届くことがあります。

フランス

フランスはパリを中心に、日本語学校は存在していて、そこでパートタイムの日本語教師を募集していることがあり、弊社にも求人が届いたことはあります。ただ、フランスは日本人が多く住んでおり、競合他者が多いことなどから、そうした求人があっても速攻で埋まってしまいますので、あまりワーキングホリデーでフランスでの日本語教師就職は期待できません。但し、日本に関心を持っているフランス人は多いので、個人レベル(個人レッスン等)では需要はそこそこあるでしょう。

ドイツ

ドイツはほとんど日本語学校系のものはありませんが。こちらも個人レベルなら日本語の需要はあるかもしれません。また、日系の幼児教育機関が、年1回程度、定期的に求人をしていますので(→ドイツの求人)、幼稚園教諭や小学校教諭、体育教師などの免許をお持ちの方は、そうした機関で働くことはできるでしょう。

ポーランド

あと欧州で比較的日本語教育が盛んなのはポーランドです。と言っても数は少ないですが、有給常勤の日本語教師やインターンシップを募集している日本語学校もあり、実際に求人情報が弊社にも届いています。そうした求人などにうまく巡り合えば、ポーランドでワーキングホリデーで日本語教師、というのも有りかと思われます。

韓国

日本語教師の需要は「専らアジアにしかない」と言っても過言ではないほどアジアが中心であり、一時期は日本語教師の求人と言えば、中国と韓国だけで8割方を占めるぐらいありました。よって、韓国では日本語教師の需要はあり、ワーキングホリデーでも就職できる語学スクールや日本語専門学院などがあります。但し、この10年、韓国での日本語学習者は激減中ですので、今後はどうなっていくかは不明です。以前、日本人が運営していた日本語学校的なものはほとんどが消えて(つぶれて)しまったようで、今は日本語教師の需要は、大手の語学学校などに限られきているようです。
また、韓国在住の日本人や、日本語が流暢な韓国人の日本語教師も現地にたくさんいるので、常勤等は競争率は高いかもしれません。よって、最初はパートタイム的な求人を拾っていくような形になるでしょう。

台湾

台湾もかなり日本語の需要は高いほうで、ワーキングホリデーでも日本語教師として働ける日本語学校もあります。語学学校だけでなく、幼児教育も提供している総合的な学園も含めたら、就業場所も、台北から高雄まで様々です。台湾渡航前に420時間講座修了や検定合格など、日本語教師有資格者になっておくと、現地で採用される機会も増えることでしょう。

香港

香港は10年以上前はかなりたくさんの日本語教師の需要があったのですが、最近は減ってきているように見受けられます。また、今後、中国化がさらに進めば、さらに減ってくるのではないかと思われますが、現在でもたまに弊社にも日本語教師または教員系の求人は届くことはあります。
香港での日本語教師の勤務先は、日本語学校や日本語教室だけでなく、人材派遣会社など様々です。日系の学園で幼稚園教諭や保育士などを募集していることもあります。

その他の国

他に日本とワーキングホリデー制度の協定を結んでいる国は2019年現在、以下の通りですが、

  • アイルランド
  • スペイン
  • オーストリア
  • スロバキア
  • デンマーク
  • ノルウェー
  • ハンガリー
  • ポルトガル
  • チェコ
  • アイスランド
  • リトアニア
  • アルゼンチン
  • チリ
  • スウェーデン

正直に言いますと、これらの国では日本語の需要はほぼ無い(あっても個人レベル)ですので、これらの国でワーキングホリデーで日本語教師としてやっていく、というのは期待できません。

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まとめ

以上から、ワーキングホリデーで日本語教師としてやっていける(生計の足しになるような収入が期待できる)のは、台湾か韓国(あと今後が心配ですが香港も)あたりになるかと思われます。後は日本語教育の経験を積めるという点ではオーストラリア(豪州)でしょう。
それ以外の国では、個人レベルで開拓する、または運が良ければ、良い求人に出遭う「かも」しれません。

ワーキングホリデーの日本語教師としての「ワーキング」の部分に絞ると以上のようなまとめになってしまいますが、日本語教師以外にも仕事はたくさんありますので、いろいろな仕事にトライしているうちに、「日本語を教えてほしい」と頼まれることも出てくることでしょう。
せっかくのワーキングホリデー制度ですから、いろいろなことにチャレンジしてほしいものです。

「カナダで日本文化と日本語を教えることになった」
「WH中にスキルアップと国際交流がしたいため」
「退職してワーホリで海外に行くので」
「日本語を教えるアルバイトをしているが今後就活に必要なので」
「オーストラリアをラウンド中に都合が合うのでシドニーの2週間通学コースに通います」
・・・などの理由から、現地でワーホリ中に日本語教師養成講座を受講する方もたくさんいらっしゃいます。続きはこちら留学やワーキングホリデーで日本語を教えたい(受講動機)をご参照ください。