当ページは、主に海外の日本語教師養成講座のポイントや評判を比較した一覧です。

※海外(日本国外)の講座は、いわゆる「420時間」ではないものが多く、また、仮に通学の420時間課程であったとしても、海外の講座はすべて文化庁の審査対象外(非認定)であり、法務省告示の日本語教育機関に就職する際の有資格(420時間の養成講座修了)とはなりません。
また、海外の講座は不定期開催であったり、現在の開講状況が不明瞭なものもありますのでご留意ください。

※日本国内等の講座については、こちら「養成講座を比較-評判や費用,認定一覧」をご参照ください。

海外の日本語教師養成講座

アメリカ

ALLEX
Alliance for Language Learning and Educational Exchange
開催予定地:ポートランド州立大学(Portland State University, Oregon, U.S.A)/北米の大学で日本語講座を運営する為の知識と技術を体系的・効率的に修得する教授法講座(JTTI:Japanese Teacher Training Institute)
コロンビア大学
日本語教授法修士課程プログラム(夏季)
Department of East Asian Languages and Cultures (EALAC),
407 Kent Hall, Columbia University, New York, NY 10027 U.S.A.
年1回(夏)のプログラムを3回(3年)かけて初級・中級・上級の日本語教授法及び日本語学、日本語史、第二言語習得など全11コースを履修する。
ニュージャージー(NJ)日米協会
Jas;Japanese -American society of New Jersey
304 Main St, 2nd Fl, Fort Lee, NJ 07024 USA
「新日本語教師養成講座」。理論編24時間+実践指導編16時間(計10週40時間)の短期集中コース。修了後の試験合格者には認定修了証を発行。成績優秀者には仕事オファーや他機関への推薦状発行など。

イギリス

IIEL英国国際教育研究所
Institute of International Education in London
Charlton Road,Charlton, London, SE7 8RE, England, UK
日本語教師養成Postgraduate Certificate課程(昼間・土曜・夜間・春夏集中コース)など。
アルファ国際学院
英国ロンドン校
ALPHA LONDON
3 Neal Street,Covent Garden London WC2H 9QL U.K.
国内のアルファと同じカリキュラムと60時間実習+240時間の英語研修で420時間。10ヶ月~1年以内。

インド

日ノ出エデュケーション・ソサエティ
(日ノ出 エンタープライズ)
hinodegroup.com
J-199 Rajouri Garden, New Delhi India
2種ある420時間コース。理論(通信)+実習(インドの日本語学校にて)のコースA(40万円)に、有給インターンシップを加えたコースB(55万円)など。

オーストラリア

WJLC
World Japanese
Language Centre
→講座詳細
170 / 208 Pacific Highway Hornsby NSW 2077 Australia
420時間講座がA$1740で最安。1986年創立、オーストラリア最古で修了生7000名を輩出。420時間を前後半に分け、前半を2週間のシドニー通学で、または全課程を通信教育で日本含め世界のどこからも受講可能。
JALC オーストラリア
Japan AustraliaLanguage Centre
Sippy Downs, QLD 4556 Australia(サンシャインコースト)
通学11週で420時間を履修。A$4500+滞在費等別途。2005年設立2013年末シドニー校閉鎖。2014年4月上記で開校。
JAPANEASY
(ジャパニージー)
日本語学校 in Melbourne
Level 4, 126-128 Russell Street, Melbourne VIC 3000 Australia
メルボルン通学11週で420時間を履修。A$4950+教材費・滞在費等別途。420時間講座は2015年新設。
ラ・リンガ(リングア)
La Lingua
Language School
Level 3, 93 York St.Sydney2000 NSW, Australia
語学学校。12週間で420時間課程を学ぶ。A$4200+滞在費等別途。年3回程(1,5,8月等)月-金曜13:15-20:10開催。
青山日本語学校
ASJ: AOYAMA School
of Japanese
ゴールドコースト:187 Ferry Road Southport QLD 4215 Australia
ゴールドコースト通学約3ヶ月で420時間を履修。A$4400+滞在費等別途。※2015年以降は講座開講未定(不明)。

カナダ

バンクーバー  矢野アカデミー
YANO Academy
#121-970 Burrard St. Vancouver,B.C. Canada V6Z 2R4
1994年設立。 1ヶ月の短期コースで基礎部分を学びます。
トロント あいたす日本語学校
Aitas Japanese
Language School
180 Bloor St. West, Toronto, Ontario, Canada
(Global Village English Centres Upper Concourse Floor)
2003年創立。1~3ヶ月の入門-実践日本語教師養成コース。
モントリオール 国際教育
エンタープライズ
※現在の運営状況不明
3270 Rue de la pepiniere APP,312 Montreal Quebec Canada
Montreal IE(International & Education) Enterprise主催。1クラス10名以下の少人数制。420時間修了サティフィケート発行。学生ビザ非対象コース。

中国

ELC:Easy Language Center
(イージー・ランゲージ・センター)
中国 上海市虹口区東体育会路390号 上海外国語大学賢達学院行政楼8F(虹口教室)・・・中国語レッスンや新HSK対策コース、駐在員トレーニング、通訳や中国語教師派遣事業などを行う語学学校が催す短期の基礎実践講座(420時間講座ではありません)。対象は日本語教師の基礎を勉強したい日本人(もしくは同レベルの中国人)、授業は日本語で行われる。
上海日本語トレーニングセンター
SJTC;Shanghai Japanese
Training Center
中国・上海市長寧区古北路678号 同詮大厦804B(Shanghai Kyoten Business Consulting Co.,Ltd/上海恭典商務諮詢有限公司)・・・日本語を教える際の重要なポイントを短期間で集中的にスキルを身に付けることを目的とした短期の日本語教師養成講座(420時間講座ではありません)。

ブラジル

ブラジル日本語センター
Centro Brasileiro
de Lingua Japonesa
Rua Manoel de Paiva 45, Vila Mariana Sao Paulo
ブラジルの日本語教育現場で初級レベルの学習者教えるための理論、技術、実習を学ぶ日本語教師養成講座。前後半スクーリング各2,3週間の間に通信課題3ヶ月(月1回)提出を挟む構成。年1回、定員10名。

フランス

AAA学院
Association des Amities Asiatiques
21 rue d’Antin 75002 Paris FRANCE
フランス在住(留学)の日本人と韓国人を主に対象としたフランス語教育の1989年設立の語学学校。
パリ天理語学センター
ECOLE DE LANGUES DE TENRI
8-12, rue Bertin Poirée 75001 Paris France
天理日仏文化協会(Association Culturelle Franco-Japonaise de Tenri)の語学センター主催の短期の日本語教師養成講座。2週間集中コースと週1日計5ヶ月分5ヶ月コース。それぞれ基礎編と実践編に分かれ、受講生は同センターでの日本語クラス・夜のクラスの授業などに参加できる。
YUTAKA
Culture et Langues d’Aise
(YUTAKA FRANCE JAPON MANAGEMENT)
39 Boulevard de Magenta 75010 Paris France
2002年設立の総合語学学校。フランス人(社会人・学生)を対象とした日本語のクラスや短期の養成講座など。

 海外の講座のポイント

メリット

海外の講座のメリットは、日本語の教え方を学びたい現地在住者が、日本の講座を受講できない場合に、受講できる、という地理的なメリットがあると言えます。(通学が難しい場合は、海外のどこからでも受講できる420時間の通信教育講座もあります。)

その他、その国ならではの日本語教育の特徴や文化的背景などを反映した内容を、講座を通じて学習できるメリットが考えられます。例えば英語圏では、英語を使った間接法の教え方を学習できたり、その国の生徒に直に実習を施す訓練ができる場合もあります。
また、運が良ければ、その講座または講師経由で、その国での日本語教師の就職先を紹介してもらえる場合もあるかもしれません。

ディメリット1:不定期・不安定

まず、海外で講座を受講すれば、その国で日本語教師になれることが保証される、というわけではありません。

海外、特に非アジア圏では日本語の需要がそれほどなく、日本語学校の経営が厳しいため、日本人からお金を徴収する目的で養成講座を併設していると見受けられる学校さえあります。
また、浮き沈みが激しく、不定期開催であったり、現在の講座の運営状況が不明であったり、数年で閉鎖になる講座もあります。

海外では420時間課程を体系だてて提供している機関はとても少なく、催行したとしてもそのほとんどが短期コースで(基礎または実践部分といった)“部分部分”を履修するだけのものが多いのが現状です。

ディメリット2:認定外

さらに、2016年(平成28年)7月22日策定の「日本語教育機関の告示基準」及びその「解釈指針」では、420時間講座について、「1単位時間は45分を下回っていないこと」「研修の内容について文化庁に届出がなされていること」などの規定(http://www.moj.go.jp/content/001200381.pdf 内の 十三 – ニ)が設けられ、文化庁は、海外の講座は届出の審査対象外(認定外)としています。
そのため、法務省告示校(外国人生徒受入に法務省管轄でビザ発給を要する日本国内の一部の日本語学校)などの法務省告示の日本語教育機関に就職しようとした場合、海外の講座に通学しても、その修了証は資格として認められないということになります。

その他、海外で受講する場合、受講料以外にも当然、+渡航航空券、保険、受講期間中の滞在費、食費・・・などその他諸々が別途かかりますので、一見安く見える海外の通学コースも、結局、日本円に換算すると、トータルでは50~70万円かさらにそれ以上(日本国内で講座を受講した場合以上)はかかってしまいます。
加えて、海外の講座は知名度が低い、「最新の日本語」が学べない、需要が低い(通う生徒が少ない)ので倒産しやすいなどデメリットがあります。
どうしても海外で受講せざるをえない場合は、少なくとも20年か30年以上運営し続け実績がある学校を選ぶなどがそれらのリスク回避の一手となります。

 結論・まとめ

海外ご在住で、近くに養成講座があり、「資格取得」ではなく、「知識習得」が主目的である方なら、ご当地の日本語教師養成講座を受講してみるのもよいかと存じます。それぞれの講座が、それぞれの特性(メソッド)を織り交ぜて講座を運営していますので、複数のメソッドを体得することは、日本語教師の幅を広げることにもなり、プラスになることでしょう。

ただ、日本ご在住の方が、「海外で働く」=「日本語教師」、だから、「留学」=「海外で日本語教師の資格を取る!」というイメージ先行で、「資格取得」を目的とした勘違いで受講するのは、上述「認定外」の観点からも止めておいたほうがよいでしょう。

近年の為替の動向をみても、「どうしても通学したい人」で日本在住の方は日本で通学したほうが、結局、安くなる場合がほとんど。海外在住者でもない限り、あえて海外の日本語教師養成校に通学するメリットは小さいと言えます。そもそも日本語は日本が本場です。