やる気と日本語教師

先日、以下のようなご質問を受けましたので、簡単にまとめてみました。

 やる気さえあれば日本語教師になれますか?

Q. 私は日本語教師の資格は持っていません。これから勉強して検定合格や養成講座の受講をしていくつもりではあります。やる気だけは他人に負けないつもりなのですが、やはり資格が先で、資格がないと日本語教師にはなれないものでしょうか?

A. いいえ、「やる気さえあれば日本語教師になれる」というのは、まんざら嘘ではありません。

日本語教師の定義を狭義でとらえるか、広義でとらえるか、にもよりますが、

  • 狭義:「法務省告示の日本語教育機関」のみで働くことを日本語教師という
  • 広義:「法務省告示の日本語教育機関」以外で働くことも含める

広義でとらえた場合、
まず、現状、日本語教師というのは国家資格や免許はありませんので、日本国内においても、日本語教師だと自称すれば、今、この瞬間から、誰でも日本語教師になれます。

個人でチューターのような形で教えたり、オンラインで教えたりするのは、学習者さえいれば今すぐにでもできることですし、個人・法人問わず、外国人生徒を募って日本語教室や語学スクール、日本語塾、オンラインスクールを作って教えたり・・・も無資格で可能です。

次に、どこか学校のようなところで雇ってもらう場合ですが、通常、日本語教師になるには日本語教師有資格者(420時間修了、検定合格、大学で主/副専攻等)であることが求められますが、日本国内においても、法務省告示の日本語教育機関以外で働く場合は、資格の縛りはありませんので、無資格でもなれるところも存在します。

また、海外、特にアジアにおいては、採用条件は混沌としている所もあり、無資格でもなれる勤務先は少なからずあります。

→参考:資格不問の日本語教師・教職の求人

実際、ミャンマーでは、最近も以下のような日本語教師の求人の採用条件が存在します。

【募集職種】:日本語教師(常勤)
【勤務地】:ミャンマー・ヤンゴン
【 採用条件(学歴・資格等) 】:
学歴、経験を問いません。
とにかくやる気があり
、ミャンマーという国でミャンマー人に教えてみたいという方。
日本語教師として経験を積みたいという方。(教え方は指導いたします)
【 勤務条件(曜日・時間等) 】:週6日2コマ(1コマ2時間),月曜休み,年2回、10日間程のお休みあり。
【 待遇(給与など) 】:応相談,寮完備,生活費支給,更新におけるビザ代支給

中国では、比較的規模が大きな日本語教育機関であっても、

【応募資格】:日本語母語者で四大学卒以上で50代までの方(就労ビザ取得の関係上)

※資格お持ちの方は更に優遇致します。

といった感じで、中国、台湾あたりでも、四大卒以上であれば必要最低限の応募条件(つまり日本語教師としての就労ビザが取れる)を満たすため、最悪、日本語教師としての資格は二の次であることも多々あります。

中国と並んで求人数が多いベトナムであっても、常勤(専任)の募集例にて、

【 応募資格 】:(中略)
上記の条件(有資格)に満たない方でも応募いただくことは可能です。
【 待遇(給与など) 】:給与1,400ドル~

というものがあり、タイの語学学校の例(日本人、常勤1名募集)では、

【採用条件・応募資格】:
・420時間養成コース、検定試験合格、主専攻副専攻、他の教員免許をお持ちの方は相談に応じます。
【待遇等】:月50000バーツ以上。労働許可証およびノンBビザを支給します。

・・・など列挙し始めたらきりがありませんが、それら求人を注意して見るとわかるように、応募条件に資格を羅列していても、それで門前払いというわけではなく、「~をお持ちの方は優遇します/相談に応じます」などの文言が付されていることがあり、つまり、そうした資格を持っている人を「優遇」はするけれど、必ずしも有資格者でなければならない、というわけではなく、無資格でもやる気さえあれば採用してもらえる可能性があることがわかります。

なぜなら、日本人の少子高齢化もあって、慢性的に人手不足であり、海外、特にアジアに赴任したがる日本人が近年、激減しているため、採用条件を厳しくしてしまうと、誰も応募しなくなる、という背景があるためです。

以上のように、採用条件等は雇用先(採用先)により様々なのが日本語教師の実態です。よって、「やる気さえあれば日本語教師になれる」は本当なのです。

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