日本語教師の就職・採用の際に応募条件で求められる資格の1つ、日本語教育能力検定試験の受験の申込みから合格・不合格通知までのフローをご紹介します。

※その他のに資格や採用条件については、こちら日本語教師になるにはをご参照ください。

1. 願書

Q. 日本語教育能力検定試験の願書(出願書類付き受験案内)はどんなものですか?

検定願書←これが願書(出願書類付き受験案内)です。
※有料です(400円:平成29年度版の例)。
約13.2×25cmの不定形の封筒で、中には、
(1)受験案内
(2)受験願書
(3)振替払込用紙
(4)出願書類提出用封筒
が入っています。

だいたい毎年同じような表装です。

Q. 書店で願書が見当たりませんでした。日本語教育能力検定試験を受けようと思い、「出願書類の取扱い書店」に行き、英検とかいろいろな検定の申込書が並んでいる棚や引き出しなどをチェックして申込用紙を探したのですが、日本語教育能力検定試験の願書だけ、どの本屋さんでも見つかりませんでした。どこにあるのでしょうか?

A. まず、日本語教育能力検定試験の願書(出願書類付き受験案内)は、全国の主要書店のレジカウンター内で販売されていることが多いです。検定の願書は有料(400円)です。よって、書店内でも、陳列棚など手に取れるところには置いていなかったりします。無料だと思って間違って持っていってしまう人が多いためです。(通常、英検などの資格試験の案内・願書のほとんどが無料であるため。)

ですので、本屋さんのカウンターの中で本屋さんの従業員が手渡しで販売するようになっているところが多いので、カウンターのスタッフに尋ねるとよいでしょう。また、その際は、試験名が紛らわしい「日本語能力検定試験」と間違うスタッフもいるので、「日本語教育能力検定試験」と「教育」の部分を強調して本屋さんのスタッフに尋ねるようにしてください。

また、書店によってはあまり願書の在庫を仕入れておらず、早々に品切れとなっている本屋さんもあります。店員に確認し、他の大きな書店で買うか、凡人社のホームページ(http://www.bonjinsha.com/test_jltct/)などインターネット経由でも購入することは可能です(但し、ネット経由の場合は別途送料も発生します)。

Q. 日本語教育能力検定試験の受験料はいつ払えばいいのですか?

出願期間中(6月下旬~8月上旬)に払わなければなりません。受験案内に専用の振込用紙(払込取扱票;振替払込受付証明書付)が同封されてますので、それを使って郵便局(ゆうちょ銀行)で支払いできます。支払後に、受験願書といっしょに、その振込用紙の右端の「振替払込受付証明書」を専用の「出願書類提出用封筒」に入れて出願期間内に特定記録郵便で郵送提出しなければなりません。
※その専用振込用紙以外で郵便局ATMなどから振り込みで検定料を支払う場合は、振り込みの際にATMから発行される「ご利用明細票」の原本を受験願書と一緒に郵送提出する必要があります。(振込明細のコピーを本人控えとして大切に保管すること。)尚、郵便振替以外の方法による受験料の払込みはできません。

受験案内同封の郵便振替用払込取扱票
検定受験料振替払込請求書兼受領証

Q. 検定の受験願書を提出するにあたり、他に必要なものはありますか?

A. 願書に貼る証明写真が必要です。3ヶ月以内に撮影した上半身・正面、無帽・無背景のカラー写真(縦4cm×3cm)。写真のコピー、デジタルカメラの画像を普通紙やコピー紙に印刷したものは不可。(デジタルカメラの画像を写真用紙にプリントしたものは可)。この写真はデータ処理され、日本語教育能力検定の合格証書に印刷されます。申込後の写真の変更は一切できません。よって、不鮮明なもの、目を閉じているもの、サングラスをしている写真なども不可です。

受験願書
受験願書

Q. 検定の受験願書には何を書くのですか?

A. 名前、住所、職業や希望受験地区などの基本情報の他に、簡単なアンケートのようなものも書かなければなりません。願書には以下のような記入項目があります。
■検定試験受験回数は? 1.初めて/2.二回目/3.三回目/4.四回目以上
■日本語教育に関する学習暦は?1.大学院(日本語教育専攻)/2.大学・短大(日本語教育専攻)/3.大学・短大(その他)/4.長期養成講座/5.短期養成講座/6.通信講座/7.独学/8.特になし
■ボランティアで日本語を教えていますか? 1.はい 2.いいえ
■日本語教授歴は? 1.1~3年/2.4~6年/3.7~9年/4.10年以上/5.なし
受験願書に記入するこれらの情報は、本試験の試験改善の諸施策用のために利用されるとともに、これら一部の情報は、試験後に一般公開され、我々が検定試験全容を理解するためにも役立つデータとなります。

試験後公開される 検定合格者推移と受験者の職業
検定合格者推移と受験者の職業
http://www.jees.or.jp/jltct/result.htm  JEES日本国際教育支援協会 webより

このデータからも、検定の合格者数自体は例年、あまり変化が見られませんが、平成23年度(2011年)の試験内容がより基礎的な内容に変更されたことにより、少し合格者数が上がったこと、そして受験者の3人に1人(約32%)が社会人であること、受験者の10人に1人(約14%)が主婦の方であること、などがわかります。日本語教師はその性質上、主婦に人気の職業ではありますが、検定の受験者からも同じ傾向が読み取れます。

Q. 検定願書出願用の封筒に「特定記録郵便」という朱書きがありますが「特定記録郵便」で送らないとダメですか?

はい、送った/送らないといった紛失などのトラブル防止のため、「特定記録郵便」で送付しなければならないと定められています。特定記録郵便代(普通郵便代+160円)の切手代送料は受験生負担です。「特定記録郵便」以外による出願、所定の封筒以外による出願、書類の不備がある出願は受け付けず、返送されてしまいますのでご注意ください。
また、特定記録郵便は、郵便局の営業中に窓口で出さなければなりません。消印ギリギリの提出になる場合は注意してください。

検定 出願書類提出用封筒(表・裏)
受験願書提出用封筒 表裏

2. 受験票と会場

9月下旬頃に、協会から以下のような受験票(ハガキ)が普通郵便で届きます。
検定受験票

Q. 会場が少ないみたいですが、日本語教育能力検定試験の試験会場はどのような所ですか?

A. 試験実施年により予告なく変動することがありますが、最近は、北海道地区、東北地区(宮城)、関東地区(東京)、中部地区(愛知)、近畿地区(大阪)、中国地区(広島)、九州地区(福岡)において、大学や専門学校などの校舎を利用して実施されております。→検定会場一覧
尚、海外では実施しておりません。

Q. 検定試験 当日のお昼ご飯はどうすればいいですか?

A. お弁当やパン、おにぎりなどを持参される受験生が多いようです。試験会場によっては会場近くで買える場所がない場合もあったり、お店があっても当日は混み合ったりする場合がありますので、ご注意ください。

3. 結果通知

Q. 日本語教育能力検定の合格通知(合格証書)/不合格通知はどんなものですか?

A. 10月に受験後、12月に合格/不合格通知が郵送で届きます。
実は12月に送られてくる郵便物の封を開けずして、合格/不合格が届いた時点でわかるのが日本語教育能力検定試験の結果通知です。
というのも、届く郵便物のサイズが違うのと、封筒表面にはっきりと「合格」等の文字が明記されているからです。

 合格の場合

合格者には特定記録郵便にてA4大の封筒で合格証書が送られてきます。

検定合格者通知封筒と合格証書
【合格通知封筒表記】
平成XX年度
日本語教育能力検定試験
結果通知書
合格証書 在中

差出人
財団法人 日本国際教育支援協会

封筒に入っているものは、
・結果通知書
・合格証書
のA4サイズの2枚の書類のみです。

【合格証書 記載文言】
(通し番号・氏名・生年月日)
あなたは公益財団法人日本国際教育支援協会が実施した平成xx年度日本語教育能力検定試験に合格したのでこれを証します
This is to certify that the person named above has successfully passed the Japanese Language Teaching Competency Test administered by the Japan Educational Exchanges and Services on October xx, 20xx.

 不合格の場合

不合格の場合は、ハガキ(または小さな封筒)で不合格通知書が送られてきます。
検定 不合格通知ハガキ←不合格通知ハガキ。
日本語教育能力検定試験には、受験に際しての年齢制限や受験回数制限はありませんので、残念ながら不合格だった人は、何度でもチャレンジしましょう。検定を1回でバスする人は少なく、通常、2,3回は受験して合格する人が多いようです。つまり、これから日本語教育能力検定の合格を目指す人は、合格まで2,3年かかることを視野に入れてプランを立てていく必要がある、ということになります。
その他、最新の検定試験の日程や詳細、検定試験の合格率や出題範囲、平成23年度の一部改定内容については、→[ 日本語教育能力検定試験 詳細 ]をご参照ください。

4. 検定全般

Q. 日本語教育能力検定試験は、英語で何と言うのですか?

A. 日本語教育能力検定試験は、英語でthe Japanese Language Teaching Competency Test と表記します。海外の日本語教師の求人情報の採用条件などに、
Completed a Japanese Language Teaching Competency Test と記載されているのが、「日本語教育能力検定試験合格」に該当します。

Q. 検定試験の合格率はどのくらいですか?最近検定内容が改定されたとのことですが、合格率に変動はありましたか?

A. はい、2011年に実施された試験から改定がなされ、合格率がアップしました。詳しい数字はこちらの日本語教育能力検定の合格率をご参照ください。合格率の推移を表すグラフとともに歴代の合格率を割り出して掲載しています。

Q. 正直、検定に合格できるか不安なのですが、何か安心できる材料はないでしょうか。

A. はい、前述の通り、2011年からより「基礎的な問題が出題されるようになったこと」が1点。それと最初から1発合格を目指すと精神的余裕がなくなってしまいますので、2,3回受験するつもりで、つまり「2,3年のうちに合格すればよい」といった緩やかな心構えで受験するとよいでしょう。
また、検定不合格の場合の保険を兼ねて、こちらの検定対策を含む420時間の日本語教師養成講座を受講され、万が一、今回の検定は不合格でも、年内には「420時間の修了」を得られるよう、万全を尽くしておられる方もいらっしゃいます。こちらの講座は、早い方(できる方)で半年程、通常は半年超~1年弱程度で修了される方が多いので、ちょうど1月ぐらいから受講開始し、10月の検定に備える方が多いです。

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