この『日本語教育能力検定試験合格するための本』(アルク出版)は日本語教師への登竜門の日本語教育能力検定を受験する人が必ず利用しているといってもよいほどの必需本。この1冊に日本語教育能力検定試験に合格するための知識がつめこまれています。

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検定 合格するための本日本語教育能力検定試験 合格するための本

【養成講座受講生へのお知らせ】
この日本語教師養成420時間講座では、日本語教育能力検定試験対策の内容も含まれおり、これまで参考教材として、この「合格するための本」も教材テキストと一緒に送付しておりましたが、2017年より、この「合格するための本」に代わり、検定の過去問(「日本語教育能力検定試験問題」凡人社)を、参考教材として配布し、検定の過去問解説・指導を当日本語教師養成420時間講座を通しておこなうことで、より一層、検定対策・指導を強化することになりましたので、ご了承ください。
→詳細:[検定試験の過去問を通信教育で解説指導]

以下、過去のバックナンバーとしての記事になります。

平成29年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本

まず、この本のQ&Aや合格者の体験談などをざっと読んで、まずは日本語教育能力検定試験の全体像をつかみ、自分に合った学習プランを考えてみましょう。

次に、この本をじっくり読んで、検定試験の範囲の5区分の分野別攻略の具体的なプランを立てましょう。

アルク 平成29年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本

【本内目次・概要】

第1章 検定試験「合格」(ゴール)から日本語教師のスタートへ

皆さんが目指す、検定試験「合格」というゴールのその先には、日本語教師としてのスタートラインが待っています。まずは、皆さんの前を走る先輩方が語る、難関を突破するための学習法、学習者たちと向き合う教師のホンネ、日本語教育の現場で今起こっていることを知り、これからの道のりに向けて準備を始めましょう。
・日本語教師に聞いてみたい10の質問
・座談会・・・日本語教育現場の今とこれから
・難関を突破した合格者に聞く 合格するための学習法

第2章 アナタの知らない「検定試験」の世界

敵を知り己を知れば百戦危うからず!まずはどういう試験なのか、どのように行われるのか、検定試験についての情報をしっかり押さえて、ゴールまでの計画を立てましょう。
・目指すは2017年の試験!合格するまでの必勝スケジュール
・ALL ABOUT 日本語教育能力検定試験
・検定試験の1日 ドキュメント12hours
・保存版 検定前日&当日チェックリスト

第3章 最新傾向を徹底分析 区分別の概要と問題演習

それでは、ここから試験勉強を始めましょう!まず、区分ごとの概要をよく読んで、大まかな内容をつかんだら、重要キーワード30で用語を確認、キーワードミニテストにチャレンジしましょう。次に演習問題を解き、分からなかったところ、できなかったところは復習してください。特に、聴解問題と記述式問題は何度も繰り返して練習しましょう。

 区分1 社会・文化・地域

この分野では、日本語教育を取り巻く世界全般に関する知識を学びます。政治・経済・社会から、宗教・民族・歴史まで、広い視野で、日本語教育の過去・現在・未来を見詰めてみましょう。

 区分2 言語と社会

この分野では、多様な日本語や言語政策への理解が問われます。敬意表現や方言など、社会の中でさまざまな使われ方をする「言葉」についての知識を深めましょう。

 区分3 言語と心理

この分野では、日本語教育と関わる心理学的な知見についての知識が問われます。言語の習得と発達に関する知識、学習理論、異文化コミュニケーションに関する知識などを学びましょう。

 区分4 言語と教育

この分野では、コースデザイン、教授法、評価法など、学習活動を支援するための実践的で幅広い知識が問われます。学習活動を客観的に分析し、問題解決できるようにしましょう。

 区分5 言語一般

この分野には、日本語教師にとって重要な知識が多く含まれます。専門用語を覚えるだけでなく、日本語を外国語として分析する力をつけるための学習を心掛けましょう。

 演習 聴解問題

聴解試験とは/出題形式/出題予想/音声学の基礎知識・・・1.拍とアクセント 2.プロソディー 3.単音と音素と異音 4.音声器官 5.母音 6.子音 7.特殊音素/付属CDを使っての練習問題

 演習 記述式問題

どうして記述式問題があるの?/どのように解答を書けばいいの?/小論文の作法って?/出題予想(過去3年間の傾向から読み解く)/問題1:学習者からのクラス変更を求める申し出にどう対応するか/問題2:協働学習をそのまま続けるか、教師の添削を入れるか/問題3:スピーチ原稿、丸暗記の指導はする?/問題4:チームティーチングにおいて、教え方は統一するべき?/問題5:授業中、スマホやタブレットの仕様は許可する、しない?/模擬問題/漢字の習熟度に差のある学習者が混在するクラスにおける指導法は?

第4章 試験前の総まとめ!得点アップにつなげよう

しっかり学習を進め基礎が固まったら、次は試験のコツをつかんで得点アップを目指しましょう。あやふやな知識をそのままにせずしっかり定着させたり、点を稼げそうな問題は必ず取れるように繰り返し練習することで、実際の出題形式に慣れ、苦手な問題もいつしか得意な問題に!

 試験I 問題I対策 「仲間はずれ」を探せ!

検定試験当日、試験Iの最初に並ぶのが、ある観点から見て異なるものを五つの選択肢の中から一つ選ぶ問題、いわゆる「仲間はずれ探し問題」です。音声、文法、言葉の用法など、さまざまな問題が出題されます。

 試験III 学習活動問題対策

分野横断型の問題が出題される試験III。その中ほどに、同じような見掛けの問題が3~4題、続きます。日本語教育の現場をほうふつとさせる、この通称「学習活動問題」をどう攻略したらよいのでしょうか。まずは模擬問題にチャレンジしてください。対策については解答・解説ページの最後に記します。

 総復習!どっちっちクイズ

さまざまな分野から、知識があやふやだと迷いやすい問題を出題します。間違った問題は復習をして、知識を固めておくことをお勧めします。

■苦手な人が多い聴解試験、記述式問題対策の練習問題や解説、過去の本試験問題分析、直前対策のミニ模擬テスト、キーワードミニテストなども含まれているので、この『日本語教育能力検定試験合格するための本』をフル活用して、合格をめざしましょう。

[その他参考 過去記事]:
平成28年度版 日本語教育能力検定試験に合格するための本
平成27年度版 日本語教育能力検定試験に合格するための本
平成21年度版 日本語教育能力検定試験に合格するための本

その他参考:日本語教育能力検定試験に関する質問

Q.日本語教育能力検定は受験しておいたほうがよいでしょうか?

A. はい、受験し、日本語教師関連の資格や目安となるものは一通り身に付けておくことをお勧めいたします。また、一度では合格せず、二度、三度の受験、つまり2,3年計画になる場合もありますので、なるべく早いうちから一度、受験を経験し、「感じ」をつかんでおくことをお勧めいたします。
日本語教師の採用条件は、通常、大学で日本語教育を主・副専攻/420時間講座修了/検定合格 のいずれかを求めるものが多いですが、求人の中には、「検定合格者のみ」と限定しているものもあります。
また、法務省告示校で働く場合に限っての基準ですが、420時間修了者は四大卒(学士)以上であることとされており、四大卒に満たない高卒・短大卒などの方は、検定合格するしか法務省告示校で働く資格条件を満たす道がありませんので、その意味でも検定は合格しておいたほうがよいです。

Q. 検定試験の受験勉強はいつ頃始めるとよいですか?

A. 人それぞれ個人差はあることではありますが、通常、新年が明けた頃から勉強を始めて、年1回の開催である10月に受験する、という方が多いようです。検定試験対策も内包した当日本語教師養成講座も半年から1年弱で修了される方が多いため、1,2月頃に日本語教師養成講座の受講を開始すれば、相乗効果で効果的に学習でき、モチベーション維持にもつながるのではないでしょうか。

Q.検定試験の合格率はどのくらいでしょうか?

A. 例年およそ20%前後でしたが、2011年の試験内容改定で、これまでより5%ほど合格率がアップしました。つまり、これまで受験者の5人に1人しか合格しなかったのが、4人に1人が合格するようになった、ということになります。ちなみに2016年実施の合格率は、25.08%でした。検定の合格率の推移はこちら日本語教育能力検定の合格率は?に詳しく記載されてますので、ご参照ください。

Q.検定改定で難易度はどう変わったか?

Q. 2011年に検定内容が改定されたとのことですが、難易度はどのように変わったのですか?

A. より基本に立ち返った基礎的な問題が出題されるようになりましたので、難度は少し下がったと言えます。また、記述式問題も考えや主張を問うようになりました。具体例は改定された検定の記述問題の具体例をご覧ください。

Q.受験方法は?

Q. その日本語教師の試験はどのように受験すればよいのですか?

毎年2月頃に試験を実施する協会よりその年の試験の概要や日程が発表されます。まずは書店で受験案内(出願書)を購入し、その案内に従って、6-8月頃に願書を郵送で提出し、10月に受験、となります。詳しくは日本語教育能力検定試験申込から合格・不合格までをご参考にされてください。
ちなみに海外では受験できません。検定試験の受験会場は、日本国内の主要都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)のみとなります。

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