日本語教育能力検定試験結果通知

日本語教師の就職・採用の際に応募条件で求められる資格の1つ、日本語教育能力検定試験の受験の申込みから合格・不合格通知までのフローをご紹介します。

※その他のに資格や採用条件については、こちら日本語教師になるにはをご参照ください。

2024年4月の国家資格(登録日本語教員)制度施行後、令和6(2024)年度以降の日本語教育能力検定試験およびその資格としての効果については、こちら『今後、日本語教育能力検定試験はどうなるか 』をご参照ください。

尚、検定試験合格だけでは、登録日本語教員(国家資格)にはなれません。
→詳細:登録日本語教員(日本語教師の国家資格?)になるには

以下は、令和5(2023)年度までの状況をふまえた過去の記事となります。ご了承ください。

1. 願書

オンライン出願へ方式変更
令和5年度(2023年)以降の日本語教育能力検定試験より、受験申込(願書の出願)は、原則としてインターネットによる受付となります。

  • 専用の受験申込サイトから、パソコンやスマートフォンで申込みするような形になります。
  • 受験料の支払いは、クレジットカード、コンビニエンスストア、Pay-easy によるオンライン決済が予定されています。

【詳細】令和5年度以降の日本語教育能力検定試験における受験申込方法について(予告)
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/kentei_web.pdf

以下はご参考までに過去(令和4年度・2022年まで)の日本語教育能力検定試験実施概要です。

Q. 日本語教育能力検定試験の願書(出願書類付き受験案内)はどんなものですか?

日本語教育能力検定試験願書令和4年度
日本語教育能力検定試験 受験案内(願書)
【楽天ブックス】

こちら(上図)が願書(出願書類付き受験案内)です。
※有料です(400円)

約13.2×25cmの不定形の封筒で、中には、

  1. 受験案内
  2. 受験願書
  3. 振替払込用紙
  4. 出願書類提出用封筒

が入っています。

だいたい毎年同じような表装です。
この願書以外の申し込み(出願)方法はありません。

Q. 願書が見つからなかったのですが

Q. 書店で願書が見当たりませんでした。日本語教育能力検定試験を受けようと思い、「出願書類の取扱い書店」に行き、英検とかいろいろな検定の申込書が並んでいる棚や引き出しなどをチェックして申込用紙を探したのですが、日本語教育能力検定試験の願書だけ、どの本屋さんでも見つかりませんでした。どこにあるのでしょうか?

A. まず、日本語教育能力検定試験の願書(出願書類付き受験案内)を本屋さんで買う場合は、全国の主要書店でのみの販売となっています。

注意1:陳列棚には置いてない

その全国の主要書店内の資格や語学コーナーの、レジカウンター内で販売されていることが多いです。検定の願書は有料(400円)です。よって、書店内でも、陳列棚など手に取れるところには置いていなかったりします。無料だと思って間違って持っていってしまう人が多いためです。(通常、英検などの資格試験の案内・願書のほとんどが無料であるため。)

ですので、本屋さんのカウンターの中で本屋さんの従業員が手渡しで販売するようになっているところが多いので、カウンターのスタッフに尋ねるとよいでしょう。

注意2:「日本語能力検定試験」と間違う人がとても多い

また、その際は、試験名が紛らわしい「日本語能力検定試験」と間違うスタッフもいるので、「日本語教育能力検定試験」と「教育」の部分を強調して本屋さんのスタッフに尋ねるようにしてください。

本屋のスタッフに限らず、受験者側にも「日本語能力検定試験」と「日本語教育能力検定試験」の区別がついていない人が非常にたくさんいらっしゃいます。

その他、「日本語教育能力検定試験」のことを、「日本語教師試験」とか「日本語教師資格試験」とか間違って表現している人もたくさんいます。これだと本屋さんでオーダーしようとしても通じません。

注意3:ネットでも買える

また、書店によってはあまり願書の在庫を仕入れておらず、早々に品切れ(売り切れ)となっている本屋さんもあります。店員に確認し、取り寄せてもらうか、急ぎの場合は、他の大きな書店で買ってください。

または、ネット通販・・・

  • 楽天ブックス
  • アマゾン
  • 凡人社のホームページ(http://www.bonjinsha.com/test_jltct/)

などインターネット経由でも購入することは可能です(但し、ネット経由の場合は別途送料も発生する場合があります)。

一般的にネット上では、凡人社が一番、売り始めが早く、次に楽天、そして最後にアマゾン・・・という順番で、アマゾンが一番、発売が遅いです。

Q. 受験料はいつ払えばいいのですか?

A. 出願期間中(6月下旬~8月上旬)に払わなければなりません。

受験案内に専用の振込用紙(払込取扱票;振替払込受付証明書付)が同封されてますので、それを使って郵便局(ゆうちょ銀行)で支払いできます。支払後に、受験願書といっしょに、その振込用紙の右端の「振替払込受付証明書」を専用の「出願書類提出用封筒」に入れて出願期間内に特定記録郵便で郵送提出しなければなりません。

受験案内同封の郵便振替用払込取扱票
検定受験料振替払込請求書兼受領証

※その専用振込用紙以外で郵便局ATMなどから振り込みで検定料を支払う場合は、振り込みの際にATMから発行される「ご利用明細票」の原本を受験願書と一緒に郵送提出する必要があります。(振込明細のコピーを本人控えとして大切に保管すること。)尚、郵便振替以外の方法による受験料の払込みはできません。

Q.受験願書の提出で、他に必要なものはありますか?

A. 願書に貼る証明写真が必要です。3ヶ月以内に撮影した上半身・正面、無帽・無背景のカラー写真(縦4cm×3cm)。写真のコピー、デジタルカメラの画像を普通紙やコピー紙に印刷したものは不可。(デジタルカメラの画像を写真用紙にプリントしたものは可)。
この写真はデータ処理され、日本語教育能力検定の合格証書に印刷されます。申込後の写真の変更は一切できません。よって、不鮮明なもの、目を閉じているもの、サングラスをしている写真なども不可です。

受験願書
受験願書

Q. 検定の受験願書には何を書くのですか?

A. 名前、住所、職業や希望受験地区などの基本情報の他に、簡単なアンケートのようなものも書かなければなりません。願書には以下のような記入項目があります。

  • 検定試験受験回数は? 1.初めて/2.二回目/3.三回目/4.四回目以上
  • 日本語教育に関する学習暦は?1.大学院(日本語教育専攻)/2.大学・短大(日本語教育専攻)/3.大学・短大(その他)/4.長期養成講座/5.短期養成講座/6.通信講座/7.独学/8.特になし
  • ボランティアで日本語を教えていますか? 1.はい 2.いいえ
  • 日本語教授歴は? 1.1~3年/2.4~6年/3.7~9年/4.10年以上/5.なし

受験願書に記入するこれらの情報は、本試験の試験改善の諸施策用のために利用されるとともに、これら一部の情報は、試験後に一般公開され、我々が検定試験全容を理解するためにも役立つデータとなります。

試験後公開される 検定合格者推移と受験者の職業
検定合格者推移と受験者の職業
http://www.jees.or.jp/jltct/result.htm  JEES日本国際教育支援協会 webより

このデータからも、検定の合格者数自体は例年、あまり変化が見られませんが、平成23年度(2011年)の試験内容がより基礎的な内容に変更されたことにより、少し合格者数が上がったこと、そして受験者の3人に1人(約32%)が社会人であること、受験者の10人に1人(約14%)が主婦の方であること、などがわかります。日本語教師はその性質上、主婦に人気の職業ではありますが、検定の受験者からも同じ傾向が読み取れます。

Q. 普通郵便で送ったらダメなのか?

Q. 検定願書出願用の封筒に「特定記録郵便」という朱書きがありますが「特定記録郵便」で送らないとダメですか?

A. はい、送った/送らないといった紛失などのトラブル防止のため、「特定記録郵便」で送付しなければならないと定められています。特定記録郵便代(普通郵便代+160円)の切手代送料は受験生負担です。「特定記録郵便」以外による出願、所定の封筒以外による出願、書類の不備がある出願は受け付けず、返送されてしまいますのでご注意ください。
また、特定記録郵便は、郵便局の営業中に窓口で出さなければなりません。消印ギリギリの提出になる場合は注意してください。

検定 出願書類提出用封筒(表・裏)
受験願書提出用封筒 表裏

2. 受験票と会場

  1. 8月下旬以降に、ウェブサイト(http://www.jees.or.jp/jltct/)上で、その年度の「試験実施要項」とうして、具体的な検定試験会場名が発表されます。
  2. 続いて9月下旬頃に、協会から以下のような受験票(ハガキ)が普通郵便で届きます。

検定受験票

日程や受験番号、具体的な試験会場などが記載されています。

Q.会場が少ないみたいですが、試験会場はどのような所ですか?

A. 試験実施年により予告なく変動することがありますが、最近は、北海道地区、東北地区(宮城)、関東地区(東京)、中部地区(愛知)、近畿地区(大阪)、中国地区(広島)、九州地区(福岡)において、大学や専門学校などの校舎を利用して実施されております。
→詳細:検定会場一覧
尚、海外では実施しておりません。

Q.検定試験 当日のお昼ご飯はどうすればいいですか?

A. お弁当やパン、おにぎりなどを持参される受験生が多いようです。試験会場によっては会場近くで買える場所がなかったり、お店があっても当日は混み合ったりする場合がありますので、ご注意ください。
→当日の様子はこちら:受験体験記(日本語教育能力検定試験)

3. 結果通知

  1. 12月22日頃
    合格発表(結果通知)に先んじて、例年12月22日頃、財団法人 日本国際教育支援協会のホームページにて、その年の試験結果(受験者数や合格者数、男女比等々)の概要が公表されます。
  2. 12月25日頃
    以下の合格(不合格通知)通知が送達されます。

Q.合格通知(合格証書)/不合格通知はどんなものですか?

A. 10月に受験後、12月下旬(クリスマス前後~12/26頃まで)に合格/不合格通知が郵送で届きます。
実は12月に送られてくる郵便物の封を開けずして、合格/不合格が届いた時点でわかるのが日本語教育能力検定試験の結果通知です。
というのも、届く郵便物のサイズが違うのと、封筒表面にはっきりと「合格」等の文字が明記されているからです。

合格の場合

合格者には特定記録郵便にてA4大の封筒で合格証書が送られてきます。

検定合格者通知封筒と合格証書

【合格通知封筒表記】
平成XX年度 日本語教育能力検定試験
結果通知書
合格証書 在中

差出人 財団法人 日本国際教育支援協会

封筒に入っているものは、

  • 結果通知書
  • 合格証書

のA4サイズの2枚の書類のみです。

【合格証書 記載文言】
(通し番号・氏名・生年月日)
あなたは公益財団法人日本国際教育支援協会が実施した平成xx年度日本語教育能力検定試験に合格したのでこれを証します
This is to certify that the person named above has successfully passed the Japanese Language Teaching Competency Test administered by the Japan Educational Exchanges and Services on October xx, 20xx.

合格発表直後~求人の応募倍率(競争率)が上がる

ちなみに日本語学校などの日本語教師の採用担当者によると、検定試験の合格発表があった直後(例年12/26頃)から、検定合格者が意気揚々と日本語教師の就職活動を始めるため、年末~1月をピークに3月頃まで、求職者(求人に対する応募者)が増える、とのこと。
そのため、応募が殺到して窓口がパンクし、採用担当者が慌ててそれまで掲載していた求人情報を削除(応募締切)とする事案が増加します。

つまり、年末~1月~3月にかけてが、1年で一番、日本語教師の就職の競争率が高くなる時期である、ということになります。

不合格の場合

不合格の場合は、ハガキ(または小さな封筒)で不合格通知書が送られてきます。

検定 不合格通知ハガキ

日本語教育能力検定試験には、受験に際しての年齢制限や受験回数制限はありませんので、残念ながら不合格だった人は、何度でもチャレンジしましょう。検定を1回でバスする人は少なく、通常、2,3回は受験して合格する人が多いようです。つまり、これから日本語教育能力検定の合格を目指す人は、合格まで2,3年かかることを視野に入れてプランを立てていく必要がある、ということになります。
→参考:日本語教育能力検定を何度も受験する人はいるのか

その他、最新の検定試験の日程や詳細、検定試験の合格率や出題範囲、一部改定内容等については、→[ 日本語教育能力検定試験 詳細 ]をご参照ください。

4. 検定全般

Q. 日本語教育能力検定試験は、英語で何と言うのですか?

Q.海外就職のため、英語で履歴書を書く必要があるのですが、保有資格欄に日本語教育能力検定試験を書く場合、英語でどのように書けばいいのでしょうか?

A. 日本語教育能力検定試験は、英語で

  • the Japanese Language Teaching Competency Test

と表記します。海外の日本語教師の求人情報の採用条件などに、

  • Completed a Japanese Language Teaching Competency Test

と記載されているのが、「日本語教育能力検定試験合格」に該当します。

Q.試験の合格率はどのくらい?

Q. 検定試験の合格率はどのくらいですか?最近検定内容が改定されたとのことですが、合格率に変動はありましたか?

A. はい、2011年に実施された試験から改定がなされ、合格率がアップしました。以前の合格率は20%前後を推移していましたが、近年は30%近くにまでアップしてきています。言い換えると、かつては「5人に1人が合格」だったのが、近年は「3人に1人が合格」という割合に変化してきています。その背景としては、

  • 試験の出題内容が基礎的なものに原点回帰したこと、
  • (日本語教師の資格制度の変更により)それなりに勉強した受験者や日本語教師経験者の受験者が増えたこと

などが挙げられます。
詳しい数字はこちらの日本語教育能力検定の合格率をご参照ください。合格率の推移を表すグラフとともに歴代の合格率を割り出して掲載しています。

Q.なにか安心材料はあるか?

Q. 正直、検定に合格できるか不安なのですが、何か安心できる材料はないでしょうか。

A. はい、前述の通り2011年以降は、より「基礎的な問題が出題されるようになったこと」が1点。それと最初から1発合格を目指すと精神的余裕がなくなってしまいますので、2,3回受験するつもりで、つまり「2,3年のうちに合格すればよい」といった緩やかな心構えで受験するとよいでしょう。

検定不合格の場合、

  • 保険を兼ねて、
  • また、独学に失敗して、1から検定対策の勉強をやり直したい

という方が、こちらの検定対策を含む420時間の日本語教師養成講座を受講される方もいらっしゃいます。

こちらの講座は、早い方(できる方)で半年程、通常は半年超~1年弱程度で修了される方が多いので、ちょうど1月ぐらいから受講開始し、10月の検定に備える方が多いです。